CLでは脆さの目立つバイエルン守備陣 識者は「リーダーが必要」と指摘

バイエルンのウパメカーノ(右)とキム(左) photo/Getty Images

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カウンター対策がカギ

12日(現地時間)、バイエルン・ミュンヘンはセルティックとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント・プレイオフ1stレグに臨む。

ブンデスリーガでは2位レヴァークーゼンに8ポイントの勝ち点差をつけて首位に立っているバイエルンだが、CLではリーグフェーズでは5勝3敗で12位に終わり、ラウンド16進出をかけたプレイオフに回ることになった。

リーグフェーズでの3敗の要因は、相手のカウンター攻撃を止められなかったことによる。相手ボール時に前線からの積極的な守備でボールを奪い返しに行く今のバイエルンのスタイルだと、ディフェンスラインとゴールキーパーの間に広大なスペースが生まれる。そのため、ディフェンスラインの選手達にはその広いスペースをカバーできるだけの身体能力と統率された連携によるリスク管理が求められるのだが、CLの舞台では脆さが目立つ。
バイエルンのOBで現在は解説者を務めているローター・マテウス氏も、バイエルンの守備陣には課題を感じているようだ。ドイツ紙『Sport Bild』の取材に応じた同氏は、以下のように語っている。

「バイエルンの守備陣にはリーダーが必要だ。自分の横にいるパートナーを引っ張っていけるような選手だよ。何故ならダヨ・ウパメカーノもキム・ミンジェもそういうタイプではないからだ。彼らはどちらも優れた才能の持ち主であり、良い選手なのだが、生まれながらのリーダーと言えるような存在ではない」

「マタイス・デ・リフトはリーダーになれたかもしれない。彼はチームの中で実力を認められていたからね。マンチェスター・ユナイテッドでは良いパフォーマンスを発揮できていないが、バイエルンではチームの土台になれる選手だった」

エースストライカーのハリー・ケインが直近の公式戦4試合で6ゴールと調子を上げてきているのはバイエルンにとってプラス材料だが、まずは前田大然らを擁するセルティックのカウンター攻撃に守備陣が対応できるかが最大のカギとなるのは間違いないだろう。

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