マルセロが最も恐れた対戦相手はメッシではなかった⁉ 宿敵バルセロナのメンバーから挙げた意外な名前とは

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最高の左SBが引退

元ブラジル代表マルセロは2月6日に自身の公式SNSで現役引退を発表した。昨季に自身の古巣であるフルミネンセに戻ってラストシーズンを過ごし、36歳でそのキャリアに幕を下ろしたことを伝えている。

レアル・マドリードでクリスティアーノ・ロナウドの最高の相棒役として左サイドを支配したクラックは、チャンピオンズリーグ優勝5回、リーガ・エスパニョーラ優勝6回など、25のタイトルを獲得し、支配的な強さをみせたチームにとって欠かせない存在として君臨し続けた。

引退発表後、『El Hormiguero』に出演したマルセロは自身の引退について現在の心境を語っている。
「サッカーでやるべきことはすべてやったと思う。世界最高のクラブでプレイできたことは幸運だったし、多くのタイトルを獲得して、キャリアを通して多くのことを学んだ。そして今は体が許してくれない年齢でもあるんだ」

「もちろん、重要な試合では責任を負わなければならなかったけど、それでも私はいつも楽しむためにサッカーをしてきたし、そのためにできることはすべてやってきた。ブラジルのストリートでプレイしていた時もそうだったし、レアル・マドリードでプレイしていた時もそうだった。プロサッカー選手としてずっと自分の体を大事にしてきたから、今は家族と過ごす時間を増やすことを大切にして、週末には休みを取って、ビールを飲みたいね(笑)。実は引退後の生活にとても満足しているんだ」

加えて、マルセロは「やりたいことがたくさんあるんだ」と自身の今後のキャリアについて明かしている。

「もっと家族の近くにいて、子供たちを学校やトレーニングに連れて行ったり、夜は妻と二人で出かける。それから、エージェンシーの仕事や、ブラジルのチームに関わったり......。アートや音楽の世界にも関わりたいし、妻と一緒に映画も作りたい......。たくさんのことをしたいね」

その後、若い選手へのアドバイスや自身を応援し支えたファンへの感謝を述べる中で、司会役を務めていたパブロ・モトス氏が「サッカーのピッチで最も恐れていた選手は誰か」という興味深い質問を投げかけた。

最高の左SBとして活躍したマルセロの全盛期を知る多くのサッカーファンは、15年にわたってエル・クラシコで相対し続けたバルセロナのリオネル・メッシが挙がることを予想したかもしれない。しかしマルセロが答えた名前は意外なものでありつつ、納得の人選だった。

「カルレス・プジョルだね。僕がドリブルで相手を躱したときのことだ。彼がカバーリングにきて、そのとき僕は『ボールは僕の足元だから、相手は近づくことも蹴ることもできない』と考えていた。それでも彼は恐ろしい速さで僕に襲い掛かってきたんだよ。もしあの時僕がボールを手放さなかったら、彼は退場になっていただろう(笑)。」

2000年代を象徴する存在だったレアル・マドリードとバルセロナは、エル・クラシコで幾度となくスペクタクルな試合を演じてきた。そのとき選手たちが背負ってきた重圧や緊張感は我々観客の想像絶するものだったに違いない。

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