「2ndレグでマドリードにシティがバターナイフのように切り裂かれる様子が十分に見える」ホームで逆転負けを喫したシティをアーセナルOBがバッサリ

シティを率いるペップ・グアルディオラ photo/Getty Images

後半約残り10分間で逆転される

現地時間11日にUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント・プレイオフにてマンチェスター・シティはレアル・マドリードと対戦し、2−3の敗戦を喫した。

1stレグはシティホームでの試合。19分にアーリング・ハーランドが先制点を決めて幸先よくゲームを進めるが、60分にキリアン・ムバッペが同点ゴールを決めて試合を振り出しに戻す。それでも80分にハーランドがPKを決めて再び勝ち越しに成功するが、86分にブラヒム・ディアス、後半アディショナルタイムにジュード・ベリンガムに決められて試合は終了。終盤の立て続けに起きたミスにより逆転負けで1stレグを落とした。

この結果に英メディア『Sky Sports』も失望の色を隠せない様子だ。同メディアは「キリアン・ムバッペのボレーシュートで同点に追いつかれた後、アーリング・ハーランドが終盤にPKでこの夜2点目を決めリードを取り戻した。しかし、シティは最後の瞬間に崩れた」とし、「マドリードは勝つには十分すぎるほどのプレイを見せたと思うだろうが、この結果はペップ・グアルディオラ監督にとっては厳しいものであり、ベスト16進出を賭けてベルナベウで対戦する欧州王者に対して多くの課題を残した」と2ndレグを既に不安視していた。

また、元アーセナルのポール・マーソン氏も「今のシティにチャンスはない」と同メディアを通じて主張しており、「シティの2つのミスが目立った。スイッチが切れたのか、それともチームの老化なのかはわからない。年齢を重ねれば重ねるほど疲れはたまるし、疲れがたまればミスも増える。私は彼らのスイッチが切れてるように見えた。2ndレグで彼らにチャンスはない。レアル・マドリードにシティがバターナイフのように切り裂かれる様子が十分に見える」とホームでの試合を落とした重大さに触れた。

まだ1stレグが終わった段階ではあるが、2ndレグはサンティアゴ・ベルナベウでの試合。シティはレアル・マドリードと過去14回対戦しているが、サンティアゴ・ベルナベウでの勝利は19−20シーズンCLラウンド16で対戦した時の1回のみ。21−22シーズンの準決勝ではシティがホームで4−3の撃ち合いを制したが、敵地ベルナベウにて逆転され敗北している。後半にシティが追加点を決めて突き放すも、後半アディショナルタイムに2点を決められ土壇場で追いつかれてしまい、さらに延長戦で逆転される展開となった。この時はラウンド16でPSGに、準々決勝でチェルシー相手にも同様の展開を見せており、ベルナベウでのレアル・マドリードの勝負強さが表れた大会となった。

早くもチャンピオンズリーグ敗退の危機が迫るシティだが、果たしてプレイオフでこのまま姿を消してしまうのか。

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