リーズ時代のカルヴィン・フィリップスに匹敵する守備スタッツ アンカーとして輝く田中碧の強みとは

リーズでプレイする田中碧 photo/Getty Images

チャンピオンシップ首位のチームで輝いている

直近アウェイでのワトフォード戦では4得点の快勝を飾ったリーズ・ユナイテッド。リーグ戦32試合を終えて勝ち点69を稼いで首位に立っており、22-23シーズン以来となるプレミアリーグ復帰に向けて順調に歩を進めている。

そんなリーズで存在感を発揮しているのが、日本代表のMF田中碧だ。今季は加入1年目ながらリーグ戦では29試合に出場して2ゴール2アシストを記録している。ダブルボランチの一角としてダニエル・ファルケ監督の信頼を掴んでおり、充実したイングランドの初年度となっている。

『Opta Analyst』では田中をリーズ昇格のカギになる人物であると評価している。同メディアが分析した田中の強みは試合をコントロールできる点にある。

試合の流れを読むことに長け、攻撃面では正確に組み立てを行い、味方がボールロストすれば素早く攻撃の芽を摘み取る。相手のプレスをかわすボールコントロール力も備えており、今季のボールロスト率はチャンピオンシップで2番目に低い数字を記録しているという。

守備のスタッツも非常に優秀で、90分あたりのタックル・インターセプト数4.3回はマルセロ・ビエルサ時代のカルヴィン・フィリップスに匹敵する数字だ。5大リーグ全体でみると、1試合で平均90回以上のボールタッチと4回以上のタックル・インターセプトを記録しているのは田中とパリ・サンジェルマンのMFジョアン・ネヴェスの2人のみだという。

リーズは今季リーグ断トツのゴール数(66)を記録しており、前線のタレントはダニエル・ジェームズ、ブレンデン・アーロンソン、マノー・ソロモン、ウィルフリード・ニョントと2部とは思えない豪華さだ。田中はそんなアタッカー陣を支えるバランサーとして機能しており、カウンターに備えるフィルター役としての一面も見せている。

日本代表ではインサイドハーフとして起用されていた田中だが、リーズではアンカーとしてピッチに立ち評価を高めている。試合の流れを読み取れるMFの存在は貴重で、クラブだけでなく代表での活躍にも期待したい。

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