アーセナル“憩いのドバイキャンプ”がまさかの逆効果「バーベキューから煙も上がらぬうちにハフェルツが負傷」

シーズンアウトとなったハフェルツ Photo/Getty Images

レスター戦はどう戦うか

今節のレスター戦までの短いブレイクを利用し、恒例のドバイキャンプを行っていたアーセナル。しかしキャンプ中にFWカイ・ハフェルツがハムストリングの負傷で今季絶望となってしまった。『The Athletic』は「最終日の夜にはバーベキューが予定されていたが、グリルから一筋の煙も上がらないうちに、カイ・ハフェルツがハムストリング断裂でシーズン終了となり、アーセナルの計画は水の泡となった」と綴っている。

アーセナルは昨年1月にもドバイでトレーニングキャンプを行っており、これにより年末年始の不調から脱却。キャンプ後は18戦16勝という成績を残しており、キャンプによってチームに活力を取り戻すことに成功していた。

ドバイの気候は冬でも平均22℃ほどで、温暖な気候でのトレーニングは寒い地域でのトレーニングに比べて怪我のリスクが少ないと言われている。熱によって筋肉が柔軟になるためだ。しかしハフェルツは昨シーズンにクラブと代表で69試合に出場し、EURO2024ではドイツ代表として全5試合に出場。そこからプレシーズンツアーでアメリカに渡るまで、わずか21日しかなかった。筋肉疲労はもう限界に達していたのかもしれない。

10人となっていたウルブズ戦では最後まで走り続け、終了のホイッスルとともにピッチに倒れ込んでいたハフェルツ。ニューカッスルとのカラバオカップ・2ndレグでは敗色濃厚にも関わらず95分間もプレイしていた。オーバーワークは誰の目にも明らかだった。

唯一のストライカーが負傷し、活力を取り戻すはずのドバイキャンプがまさかの“逆効果”となってしまったアーセナル。ハフェルツの他ブカヨ・サカ、ガブリエウ・マルティネッリ、ガブリエウ・ジェズスの負傷離脱により前線で起用できるのはレアンドロ・トロサール、17歳のイーサン・ヌワネリ、ローン選手のラヒーム・スターリングくらいとなってしまった。首位リヴァプールにプレッシャーをかけなければならない大事な時期に緊急事態となってしまったアーセナルだが、この危機をどう乗り越えるのだろうか。



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