“ベルギーのパウ・クバルシ”になれる? アヤックスで16歳から出番を確保し、ELでネットを揺らした逸材への注目

アヤックスでプレイするモキオ photo/Getty Images

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すでにU-21ベルギー代表でのプレイも経験済み

2010年代のベルギーサッカー界を支えた『黄金世代』は終焉を迎えつつあるが、ベルギーは今も優秀な人材を輩出し続けている。今週大きな注目を集めたのは、オランダの名門アヤックスでプレイする16歳のベルギー人DFジョルシー・モキオだ。

2008年生まれの16歳と若いモキオだが、すでにアヤックスのトップチームで出番を掴みつつある。そして14日に行われたヨーロッパリーグ決勝トーナメント・プレイオフ1stレグのユニオン・サン・ジロワーズ戦では、相手のクリアボールに上手く合わせたボレーシュートで得点を記録。

ELの舞台で16歳350日の若さでネットを揺らしたことになり、これはアンデルレヒト時代に16歳と218日の若さで得点を記録したロメル・ルカク、アスレティック・ビルバオで16歳と272日でネットを揺らしたイケル・ムニアインに次ぎ、ELでは史上3番目の若さでの得点だ。
そんなモキオに伊『Gazzetta dello Sport』がスポットを当てているが、モキオは昨夏にベルギーのヘントからアヤックスへと移籍。当時はバイエルン、バルセロナといったメガクラブも関心を示していたが、モキオの父親は難色を示したという。いきなり超がつくビッグクラブに向かっても、10代から出番を得るのは難しい。レンタル移籍を繰り返すキャリアになる可能性もあり、より出番を確保しやすいクラブを選んだのだ。その選択がアヤックスであり、育成の名門でもあるアヤックスへの移籍は今のところ正解だったと言えよう。

モキオは主に最終ラインに入るレフティーの選手で、センターバックから左サイドバック、守備的MFもこなす。しかしアヤックスのU-21チームでは攻撃的なウイングやセンターフォワードも経験してきたようで、足下の技術もしっかりと磨かれてきた。

同メディアはモキオをバルセロナで活躍する18歳DFパウ・クバルシ、さらにはオランダのレジェンドであるフランク・ライカールトと比較する声が出ていると紹介しており、モキオは一躍有名な存在となりつつある。

昨夏にバイエルン、バルセロナにNoを突きつけたことについても、モキオに後悔はない。本人は「またチャンスがくると確信している」とコメントしており、アヤックスでブレイクすれば自然とビッグクラブへの道は開けるだろう。16歳ながらU-21ベルギー代表でも1試合だけプレイしており、ベルギー新世代のメガタレント候補と言えそうだ。

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