バイエルンがレヴァークーゼンDFターの獲得断念か クラブ幹部「それは今のところ議題ではない」

レヴァークーゼンのヨナタン・ター photo/Getty Images

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補強方針に変化の兆し

昨年夏頃、バイエルン・ミュンヘンは守備陣を補強するためにレヴァークーゼンの主将ヨナタン・ターと接触し、本人とは移籍について合意に達していた。しかし、その後のクラブ間交渉では移籍金をめぐる話し合いで妥協点を見出せないまま交渉は決裂となり、ターのレヴァークーゼン残留が決まった。

あれから約半年が経過し、ターの去就に再び注目が集まっている。既に本人は今年6月末で満了となるレヴァークーゼンとの契約を延長する意思がないことを明言していて、このドイツ代表にも名を連ねるセンターバックを移籍金なしで獲得できる絶好の機会とあってバルセロナをはじめ複数のビッグクラブが獲得を検討している。

ターの新天地候補として真っ先に思い浮かぶのは、やはり昨年夏に同選手の獲得に最も意欲的だったバイエルンだろう。しかし、同クラブのスポーツディレクターであるクリストフ・フロイント氏は、ターについてドイツ紙『Bild』に尋ねられると以下のように語った。
「それは今のところ我々にとって議題ではない。現在我々の守備陣はとても良いパフォーマンスを発揮しているように見える。彼らには本当に安定感がある。今シーズンは僅かな失点しか許していないし、そのことで我々は非常にハッピーな気持ちになっている」

トーマス・トゥヘル前監督は不用意なミスからの失点が多かったキム・ミンジェやダヨ・ウパメカーノを評価せず、そのためにターの獲得を熱望していた。一方、今シーズンから指揮を執るヴァンサン・コンパニ監督は、守備時に敷くハイラインの後方に生まれる広いスペースをカバーできる高いフィジカル能力を備えたキムとウパメカーノを重用し、彼らを軸にして守備を構築する方針を貫いている。こうした指揮官交代による現守備陣への見方の変化がターへの関心の変化にも繋がっているのかもしれない。

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