GKからのビルドアップにこだわるのは本当に効果的なのか 奪われて大ピンチになるリスクと、トレンド変化の可能性

ノッティンガム・フォレストで活躍するウッド photo/Getty Images

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N・フォレストで活躍するウッドのような大型FWに放り込むチームが増えるとの読みも

現代サッカーでは、GKからビルドアップする光景が当たり前のものとなってきた。相手のプレッシャーがあろうとも、GKがボランチに縦パスを当てたところから攻撃を展開していく。

ただ、そこでボールを失えば大ピンチとなる。実際、最近のサッカー界ではビルドアップのところで奪われて失点する光景も目立っている。

英『The Guardian』は、このビルドアップのトレンドを見直す時がきたのではないかと取り上げている。GKからのビルドアップにこだわるのは得策ではなく、ロングボールを使うチームが増えていくのではないかと見ているのだ。
「現在のサッカー界は重要な時期に突入しつつある。仕組みは同じだ。あるチームが何かを始めると、対戦相手がそれを阻止しようとリアクションする。最近ではプレッシングのシステムが整備され、後方から繋ごうとするチームを頻繁に捕まえることが出来るようになっている。各チームは別プランも持たなくてはならない。相手のプレッシングが自分たちのビルドアップを圧迫していると分かった場合に、どう動くのか」

「後方からのアプローチはトップクラスのチームにとっては依然として機能するが、他のチームにとっては一般的な戦術ではなくなるかもしれない。おそらくロングボールを多用するチームが出てくるだろうし、それはすでに増えている大型のセンターフォワード復権を意味する。クリス・ウッドは古いFWではなく、未来のFWなのかもしれないのだ」

最終ラインや中盤にテクニックのある選手を揃えているチームならば、後方からのビルドアップにこだわるのも悪くないだろう。しかし、そうした特性を持たない中堅〜下位クラブがビルドアップにこだわりすぎるのはリスクが大きい。2025年にトレンドは再び変わっていくのか。後方からのビルドアップを見直すタイミングがきているのかもしれない。

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