実績浅かったアントニー、ホイルンド、ザークツィーへの“1億8000万ポンド”は正しい補強だったのか マンUの攻撃戦略に残る疑問

アントニーはマンUで結果を残せなかった photo/Getty Images

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ポテンシャルを考えての補強ではあるが……

今冬にマンチェスター・ユナイテッドを離れ、新天地レアル・ベティスでさっそく2ゴール1アシストと結果を出しているFWアントニー。マンUにとっては複雑な光景と言えるだろうか。

マンUの方はここまでリーグ戦25試合を消化し、28ゴールしか挙げられていない。ビッグクラブとして許されない得点力不足だが、その原因の1つに『空振り続きの補強』が挙げられる。

アントニーもその1人であり、マンUでは力を発揮できなかった。英『Planet Football』は直近3年のうちに獲得したアントニー、FWジョシュア・ザークツィー、ラスムス・ホイルンドに疑問の視線を向けている。
いずれもポテンシャルを評価しての補強なのだろうが、マンUはこの3人の獲得に約1億8000万ポンドを費やしている。しかしアントニーはマンUで12ゴールしか挙げられず、ホイルンドも75戦23ゴールと少々物足りないか。1年目のザークツィーも4ゴールを決めたのみで、明らかに苦戦している。

同メディアは、マンUが3人のどこを評価して獲得に大金を投じたのかと疑問視している。アントニーはサンパウロ、アヤックスでプレイしてきたが、両クラブでの数字を合わせても30ゴールしか決めていない。プロデビューから30ゴールしか決めていない選手に8500万ポンドもの移籍金を投じて獲得すべきだったのか疑問は残る。

ホイルンドはアタランタ時代に10ゴール、コペンハーゲンで5ゴール、シュトゥルム・グラーツで12ゴールの成績を残してきたが、欧州5大リーグで結果を出したのはアタランタでの1シーズンのみ。

ザークツィーはボローニャで結果を残してきたが、プロデビューからの通算得点数は36ゴールだ。この3人を合わせても、マンU加入前の時点で通算得点数は100点に届いていない(93ゴール)。まだまだ実績のなかった3選手に2億ポンド近い資金を投じる必要はあったのだろうか。

ザークツィーとホイルンドはまだまだこれからの若手ではあるものの、今のところルベン・アモリム体制に100%フィットしているとは言い難い。2人揃って失敗補強に終わる可能性もゼロではないが、3選手への投資は正しい判断だったのだろうか。

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