マンUでの失敗を“エネルギー”に 加入後4戦3発と自信を取り戻すアントニーをベティス指揮官が称賛 「彼はチームにとって重要な役割を果たす素晴らしい選手」

ベティスで躍動するアントニー photo/Getty Images

好スタートを切るアントニー

今冬マンチェスター・ユナイテッドからレアル・ベティスへレンタル移籍したアントニーはスペインの地で輝きを放っている。

加入から公式戦4試合で3ゴール1アシストと苦戦していたユナイテッド時代から想像できないほどの活躍を見せているが、アントニーはスペインでの好スタートを次のように振り返っている。

「一番大事なことは、自分自身を取り戻せたことだ。毎日楽しく過ごせて幸せだ。幸せで満足していると、物事はうまくいく。私はあまりプレイしていなかったが、たくさん努力していた。自分自身に満足する必要があった。自分自身に満足しているという最高の状態が最も重要なことだ」

「マンチェスターではほとんどプレイできなかったが、彼らと、私に声をかけてくれた監督には感謝している。マンチェスターでもとてもうまくいった。2つのタイトルを獲得し、とても感謝している。でも、ここで自分自身を見つけ、幸せを感じている。人々は我々ブラジル人と似ているし、太陽がとても役立っている。私はここでの生活にとても満足している。毎日、笑顔で目覚めることができる。それはとても大切なことだ」(英『Football 365』より)

ラ・リーガでは3試合連続でMOMを獲得するなど、充実ぶりが成績にも反映されているアントニーだが、ベティス指揮官マヌエル・ペジェグリーニはユナイテッドでの不遇の時代が同選手のモチベーションに関係していると感じており、同選手を称賛した。

「最も重要なのは、彼の姿勢と自己批判だ。もし彼らが彼にそれだけの金額を支払ったのなら、彼は素晴らしいレベルの選手であり、私にはわからない理由でマンチェスター・ユナイテッドでは期待通りのパフォーマンスができなかったということだ」

「彼がもっと成熟した選手であることを示すのは、自分自身へのリベンジだ。私は彼とたくさん話し、彼を落ち着かせようとした。偉業を成し遂げたいわけではなく、シンプルにそれを維持したいからだ。彼はチームにとって重要な役割を果たす素晴らしい選手だ。彼がシーズン終了までそのレベルを維持し、我々を大いに助けてくれることを期待している」(『Estadio Deportivo』より)

8500万ポンドもの高額な移籍金で2022年夏にユナイテッドに加入するも、期待に応えるインパクトは残せず。批判の的になっていたアントニーだが、そこでの経験が這いあがろうとする強い力に変わっているとペジェグリーニ監督は感じているようだ。

スペインでの再スタートはアントニーにとっていい形で幕を開けたが、この調子を維持し、さらなるインパクトを残すことはできるだろうか。


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