バイエルンのレジェンドMFミュラーを後半ATに投入したコンパニ 識者は「侮辱だ」と猛批判

バイエルンのトーマス・ミュラー photo/Getty Images

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勝負所で起用されず

18日(現地時間)、バイエルン・ミュンヘンはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント・プレイオフ2ndレグでセルティックと対戦し、1-1で引き分けた。

後半アディショナルタイムにアルフォンソ・デイヴィスのゴールで何とか引き分けに持ち込み、2戦合計3-2でラウンド16進出を決めたバイエルンに対して現地メディアからは厳しい声が続々と上がっている。

とりわけ批判に晒されているのは、指揮官のヴァンサン・コンパニ監督の采配だ。
同監督はエースストライカーのハリー・ケインを前半終了時に交代させて代わりにサイドアタッカーのキングスレー・コマンを入れると、さらに63分の失点直後にはレロイ・サネとアルフォンソ・デイヴィスを投入。ケインの代役候補としてこの試合で先発する可能性もあると見られていたベテランのトーマス・ミュラーを勝負所で起用しなかった。

結局ミュラーは試合終了直前の後半アディショナルタイム5分にようやくジャマル・ムシアラに代わってピッチに立ったが、その直後に主審がタイムアップの笛を吹き試合は終了となった。

バイエルンのOBであるローター・マテウス氏は、このコンパニ監督によるミュラーの起用法はクラブのレジェンドに対する敬意を欠くものであると厳しく批判している。

「これは侮辱だ。私は見ていて悲しくなったし、ミュラーに同情している。ショックだ。このような扱いは彼のような選手に相応しいものではない。彼は歴史上で最も偉大で成功を収めた選手の一人だ。ほんの数秒間のためなら監督は他の選手を使うこともできるだろう。この起用が彼の未来を表しているのであれば、彼は別のことをするべきだ。私には彼がこの試合を楽しんだようには思えない」(ドイツメディア『SKY』より)

チーム自体はラウンド16進出を決めたものの、セルティック戦ではミュラーのチーム内での序列低下が改めて浮き彫りとなった。同選手は今年6月末でバイエルンとの契約が満了となるが、その去就も一層不透明なものになりつつある。

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