ついに“8000万ユーロGK”の価値を見せる時 チェルシー移籍から6年半、苦悩したGKが見つけた居場所「チェルシーが獲得に動いた理由を証明している」

ボーンマスの守護神を務めるケパ photo/Getty Images

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ボーンマスで充実のシーズンを過ごす

今季のプレミアリーグは2位以下の戦いで波乱が起きており、3位に入るノッティンガム・フォレスト、5位のボーンマスはその大きな特長だ。

そんなボーンマスにて、守護神となっているのがGKケパ・アリサバラガだ。

ケパといえば、2018年にアスレティック・ビルバオから8000万ユーロもの移籍金でチェルシーへ移籍したGKだ。この移籍金は世界的に話題を呼び、ケパが移籍金に見合う活躍を見せられるのか厳しい視線が向けられた。
結局チェルシーでは期待に応えられず、次第に出番は減少。昨季は長期離脱したティボー・クルトワの代役候補としてレアル・マドリードにレンタル移籍したが、レアルではウクライナ代表GKアンドリー・ルニンが大ブレイク。シーズン途中からはルニンが守護神となり、ケパはまたも出番を失ってしまった。

そして迎えた今季、ケパはチェルシーの構想には入らず、ボーンマスにレンタル移籍することになった。この動きに注目していた人は少なかったかもしれないが、ケパはようやく自分の居場所を見つけたようだ。

スペイン『SPORT』はついにケパが8000万ユーロGKになったと称えており、ボーンマス行きを選んだ判断も正しかったと振り返る。

「ルニンの活躍、クルトワの復活もあり、マドリーで生き残る道はなかった。ケパは人生の重要な節目を迎えていたのだ。浮き沈みの激しいシーズンを過ごし、どのチームでもレギュラーになれずにいたケパにとってもうミスは許されなかった。どちらかといえばプレミアの残留争いに慣れているボーンマスの選択肢が浮上した時、ケパはそこまで乗り気ではなかったとされる。より偉大なクラブが彼のドアをノックすると信じていたのだ」

「しかし(監督)イラオラの強い意志もあり、ケパは納得することになった。イラオラよりゴールの支配者になるだろうと言われ、その通りになっている。ボーンマスがセンセーションを巻き起こしているのは偶然ではない。素晴らしい指揮官、優れた攻撃陣、そして数年前にチェルシーが獲得に動いた理由を証明しているケパがいる。ケパのレンタルは今季終了までの契約だが、来季以降はどうなるだろうか」

ケパも気付けば30歳を迎えており、もう若くない。ビルバオを離れてからの6年半は難しい日々だったかもしれないが、今季は非常に充実したシーズンだ。

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