AZでの活躍からプレミア挑戦も、今季25試合で2勝のみ…… 最下位サウサンプトンで苦しむ菅原由勢の戦い「僕としてもチームとしても良い状況ではない」

サウサンプトンでプレイする菅原 photo/Getty Images

今季は難しいシーズンになってしまった

オランダのAZで確かな結果を残し、今季よりイングランドのサウサンプトンへ。日本代表DF菅原由勢にとって、今季はチャレンジのシーズンだった。

ただ、プレミアリーグでの戦いは想像以上に厳しい。サウサンプトンは今季よりプレミアに昇格してきたクラブだが、プレミアのクラブとは明らかに実力差がある。今季途中までチームを指揮していたラッセル・マーティンのアプローチも問題で、ポゼッションにこだわったサウサンプトンは開幕から勝ち点を落とし続けた。

現在のサウサンプトンは25試合を消化し、2勝3分20敗の成績で最下位に沈んでいる。19位レスター・シティとも8ポイント差がついており、ここからの残留は現実的ではない。

その中で菅原もスタメンから外れる機会もあり、最近は話題に挙がる機会も少なくなった。降格を経験するシーズンとなる可能性が高く、菅原にとっても厳しいシーズンだ。地元紙『Daily Echo』によると、菅原も今季の戦いには満足していないと振り返る。

「結果にも個人のパフォーマンスにも満足していません。開幕から最初の10試合を終えた段階ではプレミアリーグでやっていけると感じましたし、自分としても印象に残るプレイが出来ていた。でも、その後は難しい状況です。監督も代わりましたが、勝てていない。僕としてもチームとしても良い状況ではない。とにかく今は努力を続けて、もっと良い選手になろうと努めています。目の前の試合に出れなければ、次の試合では少しでも出場機会を得られるよう努力していく。一歩ずつです」

サウサンプトンは日本人選手を積極的にスカウティングしており、菅原の他にもMF松木玖生(トルコのギョズデベSKにレンタル中)、日章学園を卒業する17歳FW高岡伶颯とも契約を結んでいる。菅原は日本人選手が欧州で結果を出してきたから今があると語っており、今週末に対戦するブライトンでも同じ日本代表のチームメイトであるFW三笘薫が活躍中だ。プレミアでの日本人対決も徐々に見慣れたものとなりつつある。

前回対戦では三笘にゴールを許しているだけに、菅原はリベンジしたいと燃える。

「日本サッカーのレベルが上がっているのは確かだと思います。そのおかげもあり、僕たちはこのリーグに参戦して戦う機会をもらえる。遠藤、三笘、冨安のような選手たちのおかげです。彼らはビッグクラブでプレイしていますから。彼らが実力を発揮することで、スカウト陣は日本人選手が優れた特性を持っていることを理解する。(三笘には)前回の対戦では彼がゴールを決めて勝ち点1を分け合いました。今度は勝ちたいですし、彼も今絶好調なので止めたいですね」

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