かつてのベッカム、イブラヒモビッチらスター獲得路線からの変更 昨年のMLSを制したLAギャラクシーとインテル・マイアミの違い

昨年はLAギャラクシーがMLSカップを制した photo/Getty Images

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現在のスター集団はマイアミの方だ

リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、セルヒオ・ブスケッツ、ジョルディ・アルバの元バルセロナ4人衆を中心に、アメリカ・MLSで1番の注目を集めるインテル・マイアミ。

昨年はレギュラーシーズンでMLS最多記録となる勝ち点74を獲得するなど、マイアミは大いにアメリカサッカー界を盛り上げた。

ただ、その後の年間王者を決めるMLSカップを制したのは吉田麻也、山根視来も所属するロサンゼルス・ギャラクシーだった。LAギャラクシーといえば、かつてはデイビッド・ベッカム、ズラタン・イブラヒモビッチ、スティーブン・ジェラード、ロビー・キーンなど欧州トップリーグで活躍してきたレジェンド選手を積極的に獲得してきたクラブであり、そのアプローチは今のマイアミに近いものがある。
しかし、現在のLAギャラクシーはスター選手をかき集める戦略は取っていない。昨夏にドルトムントを離れた元ドイツ代表FWマルコ・ロイスは獲得したものの、基本は若手有望株を獲得していく路線を選んでいるのだ。英『Daily Mirror』によると、LAギャラクシーのウィル・クンツGMもその路線を継続していく考えを示す。

「チームはゲームに勝利し、なおかつ観衆を楽しませる必要がある。私が着任する前のLAギャラクシーはスター選手を中心に運営するチームだった。ベッカムの登場はアメリカ銀河系時代の到来を告げた。ロビー・キーン、ランドン・ドノヴァン、ジェラード、イブラヒモビッチ、いずれもスペシャルな選手たちだ。しかし、私は25、26歳の世代の選手が欲しい。我々は若い有望株にスポットを当て、彼らの成長を促して最高レベルへ導きたいのだ。すでに確立されているスター選手の場合、もうキャリアの終盤に差し掛かっていることが多いからね」

昨年リーグ戦で17ゴール12アシストの成績を残した25歳のスペイン人MFリキ・プッチはまさにLAギャラクシーの理想形と言える。バルセロナでプレイしてきたプッチは、今やLAギャラクシーの中心選手としてMLSをリードする存在になっている。

マイアミにも良い若手、中堅はいるが、やはりメッシら元バルセロナ組が中心になるのは避けられない。メッシを中心としたスーパースター路線で悲願のMLSカップを制覇できるのか、それともLAギャラクシーが再び頂点に立つのか。異なるアプローチを取るチーム同士のバトルも注目だ。

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