怪我人続出のトッテナムで存在感増すスペンス イングランド代表入りも期待される24歳DFをポステコグルーが称賛 「彼はトップクラスの選手になれる」

今季トッテナムで躍動するスペンス photo/Getty Images

左右のSBをこなし、公式戦18試合に出場

アンジェ・ポステコグルー率いるトッテナムは今シーズン、主力選手の度重なる負傷離脱により、苦戦を強いられており、現在はプレミアリーグ12位に沈んでいる。

批判集まるシーズンを送っているトッテナムだが、その中で奮闘している選手の1人が24歳DFジェド・スペンスだ。2022年にトッテナムに加入したスペンスはその後、レンヌ、リーズ、ジェノアとレンタル移籍を繰り返していたが、怪我人が続出している今シーズンチャンスが回ってきた。

ここまで公式戦18試合に出場し、1ゴール2アシストを記録しているスペンスは本職の右サイドではなく、左SBでの出番が多いが、その中で存在感を発揮。イングランド代表入りまで期待されるようになったが、ポステコグルーは同選手を称賛しつつ、さらなるレベルアップを期待しているようだ。

「最近のサイドバックの中では、彼の調子は誰にも負けないと言っていいだろう。彼は上位に入ると思う。しかし、彼にとっての今の課題は『現状に満足しないこと。もっと上を目指す』ということだ。彼にできない理由などない。彼はトップクラスの選手になれる。すでに素晴らしいレベルにいるが、それに満足してはならない。私とここにいる全員の役割は、彼を前進させ続けることだ」

「彼は本当にのんびりとした性格で、時々それが間違った印象を与えることがある。そののんびりした性格は、どんなことがあっても動じないという意味でもある。それは見方によって変わる。人によっては、彼が少しカジュアルすぎるように見えるかもしれないが、試合の日になると、どんな課題が投げかけられても動じない。それが、彼が起用されるようになってから本当にうまくやっている理由の一部だと思う」

「彼はいくつか困難な経験もしてきたが、それが人生というもの。 そういった困難な経験は役に立つ。 彼はイタリアやフランス、チャンピオンシップでもプレイしてきた。 ポジティブなものではなかったとしても、そういった経験を持ち帰り、『よし、ここでは本当に恐れることは何もない』と言ってきたに違いない。 私は、彼はそれを試合に持ち込んでいると思う」(英『Evening Standard』より)

またポステコグルーは同選手が自らチャンスを掴んだことを称賛し、試練が続く中でもトレーニングで努力を続けたスペンスの姿勢を称えている。

今シーズンは主力選手の怪我に悩まされ、若手やこれまで控えに回っていた選手らを起用せざるを得ない状況になっているトッテナムだが、そんななか、このピンチを自身のチャンスに代えて台頭したスペンスの存在はポジティブなものだと言えるだろう。

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