「彼らは毎年新しい選手を買って高く売り……」 敵将ユリッチ監督が認めるブライトンの凄さとは

ブライトンの三笘薫 photo/Getty Images

近年プレミアで存在感を発揮している

イングランドのプレミアリーグといえばマンチェスター・ユナイテッドやリヴァプールからなるBIG6が有名だが、彼らを脅かす中堅クラブも確かな実力を持つチームが多い。

日本代表の三笘薫が所属するブライトンもその中堅クラブの1つであり、今季のプレミアリーグでは25試合を消化して9勝10分6敗、勝ち点37を稼いで11位につけている。現時点でボトムハーフに沈んでいるものの、5位ボーンマスとの勝ち点差はわずか6ポイントとなっており、今後の数試合でブライトンが上位に進出する可能性は十分に考えられる。

そんなブライトンは17-18シーズンにプレミアリーグに昇格するまでは長く下位リーグに在籍しており、近年で力をつけてきたクラブといえる。21-22シーズンに9位フィニッシュを飾ると、翌年はロベルト・デ・ゼルビ監督指揮のもとでさらに躍進し、6位でシーズンを終えた。

クラブの歴史に残る快挙を残した理由はやはり、選手獲得の目利きにあるといえる。モイセス・カイセドやアレクシス・マカリスター、ベン・ホワイト、マルク・ククレジャ等、ビッグクラブで活躍できる選手を獲得し、チームの底力を上げ、選手売却で大きな利益を得る。

チェルシーに総額1億1500万ポンド(約212億円)で売却したカイセドは2021年にエクアドルのインデペンディエンテ・デル・バジェから加入しており、その際に発生した移籍金はわずか450万ポンド(約8億円)といわれており、ブライトンは大きな利益を手にした。

『Sky Sports』では今季の昇格組サウサンプトンの指揮官であるイヴァン・ユリッチ監督はプレミアリーグでのブライトン戦を前に、過去には同じ昇格組であったブライトンがトップリーグ常連になったクラブの運営手法に賛辞の言葉を送っている。

「プレミアリーグに所属し、長い年月を過ごすと素晴らしい選手を育てるチャンスが多くなる。これは(ブライトンと)我々昇格組であるイプスウィッチとレスターの大きな違いだ」

「彼らはプレミアリーグに8年いる。彼らは毎年新しい選手を買って高く売り、さらに新しい選手を買ってチームに重要な要素を生み出すことができる」

昨季は前述のカイセドとマカリスターを同時に売却し、大きく崩れたブライトンだが、今季はその資金で実力者を獲得し、強さを取り戻している。日本代表の三笘も来夏には高額な移籍金で売却されると予想できるが、彼の代役もブライトンであれば簡単に見つけ出してしまうのだろう。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.302 攻撃型MF新四天王

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ