ジエリンスキ、タレミも加えて盤石になったはずなのに…… インテルのバックアッパー組に向けられる厳しい視線

タレミもポルト時代の得点力は見せられていない photo/Getty Images

続きを見る

セリエA連覇&CL制覇には選手層の厚みが欠かせない

昨季圧倒的な力でセリエAを制したインテルは、今のイタリアサッカー界でもトップクラスの選手層を誇る。ただ、ここまでは消化不良なところもある。

伊『Gazzetta dello Sport』は、バックアッパー組が仕事をこなしていないと問題視する。開幕前にはMFピオトル・ジエリンスキ、FWメフディ・タレミを獲得しており、2チーム作れるほど選手層は充実しているとの評価もあった。

しかし、今のところローテーションが機能するのは最終ラインだけだ。最終ラインはベテランのフランチェスコ・アチェルビ、ステファン・デ・フライといった経験豊富な選手に加え、アレッサンドロ・バストーニ、バンジャマン・パヴァール、センターバックとウイングバックの両方に対応するカルロス・アウグスト、マッテオ・ダルミアン、伸び盛りの大型DFヤン・ビセックら実力者が揃う。
ウイングバックにも右のデンゼル・ダンフリース、左のフェデリコ・ディマルコと盤石だ。

ところが中盤から前線は事情が異なる。中盤は今季もハカン・チャルハノール、ヘンリク・ムヒタリアン、ニコロ・バレッラのトリオがファーストチョイスではあるが、チャルハノールは昨季ほどの評価を得ていない。昨夏に加えたジエリンスキも実力ある選手だが、インテルでは得点に絡む機会が少ない。

22歳と若いクリスティアン・アスラニもまだ不完全で、中盤の選手層はネームバリューに比べると少々物足りない。

前線も問題だ。ラウタロ・マルティネス、マルクス・テュラムの2トップは昨季同様に不動の存在だが、それをサポートするタレミ、マルコ・アルナウトビッチの得点力が物足りない。今季は序盤にラウタロの調子が上がらず、テュラムも故障の問題があった。その際にタレミとアルナウトビッチが穴を埋められれば良いのだが、2人は全コンペティション合わせても3ゴールずつしか奪っていない。

現在セリエAではナポリに次ぐ2位となっており、取りこぼしが目立っているのは確かだ。今季はリーグ連覇&チャンピオンズリーグ制覇という大きな目標を掲げてのシーズンだったはずだが、現状はどちらも怪しくなっている。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.302 攻撃型MF新四天王

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ