昨季切り札として花開いた“苦労人”ホセルがレアル退団を振り返る 「アンチェロッティは私に残ってほしいと思っていたので怒っていた」 

昨季レアルのCL優勝に貢献したホセル photo/Getty Images

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昨シーズンのCL優勝に貢献

現在カタールのアル・ガラファでプレイするFWホセル(34)は昨夏のレアル・マドリード退団をスペイン『MUNDODEPORTIVO』にて振り返った。

セルタでプロデビューを飾った同選手は苦労人だ。2010-11シーズンからの2シーズン、レアルのBチームに在籍していたが、トップチームへの昇格は叶わず。2012年にホッフェンハイムに完全移籍を果たす。その後もブンデスリーガやプレミアリーグ、ラ・リーガのクラブへの移籍を繰り返し、2023年夏にエスパニョールから念願のレアルにレンタル移籍にて復帰を果たした。

これまで苦労してきたストライカーだが、昨シーズンはレアルの切り札として存在感を示し、公式戦49試合で17ゴール3アシストを記録した。CL準決勝2ndレグ・バイエルン戦では0-1で負けていた中、81分からの出場で2ゴールをあげ、2-1の逆転勝利に大きく貢献。ホセルの活躍もあり、2戦合計スコア4-3でバイエルンを下し、レアルは決勝へ。そして優勝に輝くことができたのだ。
シーズン終了後、レアルは買取オプションを行使し、クラブは慰留に努めたが、ホセルは新天地への挑戦を決断。惜しまれながらも退団した34歳は次のように昨夏の騒動を振り返った。

「レアル・マドリードとの別れは、私の人生で最も辛い瞬間の一つだった。残りの人生をマドリードで過ごすつもりだったから、私はその決断を心から下すことはできなかった。そのことを考えると今でも鳥肌が立つ。家族や子供たちのことを考えたし、長い目で見ればそれはポジティブなことだと思う。しかし、当時はネガティブなことだった」

「退団を決意したとき、妻と話すことができなかった。ルーカス・バスケスが電話をくれたが、彼ともモドリッチとも話すことができなかった。言葉が見つからなかったんだ。アンチェロッティに伝えるのは難しかった。彼は私に残ってほしいと思っていたので、怒っていたからだ」

レアル愛が強かったからこそ、退団を決断するのに苦労したことを明かしたホセルだが、昨シーズンの輝きは多くのファンの心に残っているに違いない。

ちなみにホセルは今シーズンよりプレイするアル・ガラファでは公式戦24試合で11ゴール2アシストをマークしている。


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