メジャー10年目の前田健太、オープン戦初登板で好投 36歳ながらスプリットの平均球速が4.7キロも向上し、先発復帰へ大きなアピール

2回無安打無失点の安定感を見せた前田 photo/Getty Images

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地元紙も絶賛

デトロイト・タイガースに所属する前田健太投手が、オープン戦に初めて登板し好投を見せた。

この日、先発を飾った前田は、フィリーズ打線相手に完璧なピッチングを披露。初回は1番ロハスにスイーパーで、また3番ボームからはスプリットで各々空振り三振を奪うと、2回は4番ケプラー、5番ケネディからもそれぞれ同様の決め球で三振をマークした。

試合後に前田は「いつもは楽しんで投球し、コンディションを調整するが、今回は違って明らかに緊張していた。しばらくそんな感覚はなかった」と意外な感想を語った。その緊張は今年メジャー10年目で、節目の大事なシーズンを迎えることから来ているのかもしれないが、今日の好投で少しは安心したことだろう。
また『Detroit Free Press』によると、前田のフォーシームはこの試合で平均92.4マイル(約148.7キロ)、最速93.7マイル(約150.7キロ)を記録し、昨年のスプリングトレーニングゲーム全体での平均89.5マイル(約144.0キロ)から約4.7キロの大幅な向上を見せたと称賛。36歳となった前田に対し、生まれ変わったように見えるとも評した。

前田は以前、先発投手としての起用を希望する趣旨の発言をしており、今季の目標として、ワールドシリーズ制覇と2桁勝利を挙げていた。この好投と球速の向上は、その今シーズンにかける思いが篭ったピッチングだったのだろう。今後も力投する彼に注目したい。

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