無敗の挑戦者に対して圧倒的な強さを見せつけた王者・中谷潤人 3度目の防衛に成功しIBF同級王者・西田との統一戦を呼びかけ

将来的にはスーパーバンタム級で井上尚弥との対戦も見据える中谷 photo/Getty Images

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無敗のまま30連勝

3階級制覇王者で現WBC世界バンタム級王者・中谷潤人が、挑戦者ダビド・クエジャルに3回KO勝ちを収めた。

これまで29戦29勝(23KO)の素晴らしいキャリアを誇る中谷は、この試合でも王者の風格を見せつけ、圧巻のパワーとボクシング技術を披露して早々に試合を決めた。

相手のクエジャルも、長身で長い手足を生かしたパワフルな攻撃が魅力のボクサーで、メキシコで28戦無敗を誇る猛者。キャリアで一度もダウンを喫したことがなかった。
ただそんな強敵であるはずのクエジャルに対しても、3回、残り30秒となったところで顔面とボディーを的確に捉える連打でダウンを奪うと、なんとか立ち上がった相手にさらに猛然と連打で追い込み、戦意喪失させてしまった。クエジャルは中谷の猛攻にたまらず2度目のダウン。そのまま立ち上がることができなかった。

中谷は試合後のインタビューで「皆さん、ビッグバンは見られましたか?」と自身につけられた愛称に掛けて余裕のコメント。そしてこの試合に迎えるにあたっては「長身選手は初めてだったので、不安はあった」と意外な本音も明かした。

その後、リングには同じ階級でIBFのベルトを持つ西田凌佑が登場。中谷は以前から統一王者を目指していることを語っており、西田に対して「西田選手、やりましょう」と呼びかけた。西田もマイクを受け取ると「ずっと中谷選手とやりたいと思っていたので、ぜひお願いします」と応じた。

果たして今後、両者による統一戦が実現するかどうかはまだ不透明だが、中谷はこの西田を含め、WBA王者の堤聖也、WBO王者の武居由樹とバンタム級を制する日本人ボクサー同士の対決を経て、目標としている4団体統一を達成することができるか注目だ。

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