男子柔道66キロ級の丸山城志郎が引退会見 最大のライバル阿部について「本当に強い選手だった」「彼がいなかったらここまで努力できなかった」と素直な思いを吐露

内股を武器に世界トップへと駆け上った丸山 photo/Getty Images

引退後は指導者の道を志す

柔道男子66キロ級で世界選手権を2度制覇した丸山城志郎が25日、所属するミキハウス本社で引退会見を開いた。

天理大柔道部の穴井隆将監督とともに会見に出席し、丸山は「今日、現役引退します。応援してくれた皆さまに感謝の気持ちを伝えたい。本当にありがとうございました」と語った。

丸山は、東京・パリ五輪と2連覇を達成した阿部一二三のライバルとして、数々の激闘を繰り広げてきた。2020年12月には、東京五輪の出場を賭けて阿部と柔道史上初となる決定戦を行い、本戦の4分に加え、延長戦に入り20分、合計24分間に及ぶ死闘の末に敗退した。

丸山はその長年のライバルだった阿部の印象について問われると「本当に強い選手だった。僕をここまで強くさせてくれた選手でもあった。彼のおかげで、僕の柔道人生はこんなに華やかになった。彼のおかげでいろんな負けを知った。いろんな意味で成長できたと思う。阿部選手がいなかったら、ここまで努力することもなかった。あの決定戦を経験することもなかった。本当に彼にはありがとうと正直に言いたい」と語った。

また今後については「これからは柔道に携わりながら、小さい子どもたち、高校生、大学生に指導していけたらいいなと思う」と、指導者の道を志すことを明かした。

丸山は、世界選手権優勝2回のほか、準優勝2回、グランドスラム優勝3回、準優勝4回と輝かしい成績を残した。阿部との対決では通算4勝7敗だった。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.302 攻撃型MF新四天王

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:ALL SPORTS

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ