アイポークを受け、無念の敗北となったUFC2階級制覇王者のセフード 「2本の指で突かれた」「5分経っても二重に見えた」と当時の状況を語る

高いレスリング力と打撃力で王座返り咲きを狙うセフード photo/Getty Images

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判定基準にも疑問を呈す

北京五輪レスリング男子フリースタイル55kg級の金メダリストで、元UFCバンタム級とフライ級の2階級制覇王者ヘンリー・セフードが、ソン・ヤドン戦でアイポークをくらいドクターストップとなった際の状況を明かした。

セフードとソンの試合は、日本時間2025年2月23日に行われた「UFCファイトナイト・シアトル」のメインイベントとしてバンタム級の試合で行われた。

試合は、一進一退の状況で進んでいたが、第3ラウンドの残り1分20秒で、ソンの指がセフードの目を突いてしまう。5分間のインジャリータイムが取られ、その後、試合再開したものの、3ラウンド終了後に審判が再びセフードの状況を確認したところ、ドクターストップとなってしまった。
『MMA FIGHTING』によると、セフードはそのラウンド間のインターバル中に、審判のジェイソン・ヘルツォグに向かって「まったく見えない」と主張したという。さらに彼は自身のSNSで「明らかに、2本の指で目を突かれた。そして、突かれたときはいつも、大丈夫だったが、今回は5分が経過しても、まだ何も見えなかった。何も見えなかったのではなく、二重に見えていた」と当時の状況を明かした。

そして試合はテクニカル判定に委ねられ、ソンが勝利を収める結果となった。

この判定についてもセフードは「残念なことだ」と語った。「ソンは故意にやったのかわからない。でも減点されるべきだった。バスケットボールと同じで、テクニカルファウルがある。トラベリングならテクニカルファウルだ。UFCがそういった場合にリプレイを許可し、審判が故意かどうか判断できるようにしてほしいと願うだけだ」と判定基準に疑問を呈した。

また目の状態については検査を受けた結果、正常に回復する見込みが高いという。ひとまずは失明などの大事に至らなかったことは不幸中の幸いであるが、セフードにとってはこれで黒星を一つ増やしてしまったことは不運としか言いようがない。

また彼はソンとの再選を望んでいるため、今後、再びこのカードが組まれるかどうか、その動向にも注目したいところだ。

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