コパ・デル・レイ準決勝1stレグ、バルセロナ対アトレティコ・マドリードの戦いは壮絶な撃ち合いになった。
バルセロナのホームで行われた試合だったが、先手をとったのはアウェイチーム。フリアン・アルバレスが1分に得点を記録すると、6分にはアントワーヌ・グリーズマンにゴールが生まれ、バルセロナ早くも2点のリードを許す展開に。
しかし、その後はバルセロナがボールを握りながら試合を進めると、19分にペドリが反撃の狼煙を上げるゴールを決める。すると21分にパウ・クバルシ、41分にはイニゴ・マルティネスが立て続けにゴールを決め、バルセロナがあっさり逆転。後半も優位に進めるバルセロナは74分にロベルト・レヴァンドフスキが追加点を決め、今度はバルセロナがリードを2点に広げる。
このまま試合は終了するかと思われたが、終盤アトレティコが反撃。84分にマルコス・ジョレンテがゴールを決めると、90+3分にアレクサンデル・セルロートが値千金の同点ゴール。壮絶な撃ち合いとなったこの試合は合計8得点が生まれ、4-4のドローに終わった。
立ち上がりと終盤に立て続けの失点を許したバルセロナ。ホームでの1stレグは勝利を飾りたいところだったが、結果的にはドロー。指揮官のハンジ・フリックはパフォーマンスに概ね満足しているものの、ドローという結果には納得いっていないようだ。
「これは改善しなければならない。素晴らしい試合をしたが、4失点は多すぎる。(0-2になった後の)我々の姿勢と精神は素晴らしかったが、細かい点に取り組む必要がある。すべてのチームが解決策を見つけようとし、さまざまなことを試みる。我々もポゼッションには自信を持っているが、相手は素晴らしいチームだ」
「75分間はよく守ったが、その後は失敗してしまった。4点目を許したことは信じられないことだった。話し合わなければならない。しかし、最も重要なのは、我々がどのようにプレイするかだ。そして、特に若いチームであるにもかかわらず、チームが自信を持っていることを知ることは私にとって重要だ。それは、将来への自信につながる」
「最後の10分間は悲しく、フラストレーションがたまっている。なぜなら、しばらくの間、私たちは最高のレベルにいたからだ。95%のことに満足しているが、残りの5%には満足していない。だからこそ、我々は努力しなければならない」(スペイン『as』より)
結果的に引き分けに持ち込んだアトレティコの粘り強さや勝負強さも素晴らしかったが、そのアトレティコを圧倒する時間も長かったバルセロナのパフォーマンスも称賛されるべきだろう。
思わぬ撃ち合いになった1stレグは両者譲らなかったが、決勝に進むのはどちらのチームになるのか。2ndレグは日本時間の4月3日の4時30分から行われる。