フランス代表に“新・黄金世代”の時? バルコラ、オリーズ、ドゥエら若き逸材たちの成長で2026W杯へ驚異のタレント集団に

バイエルンで躍動するオリーズ photo/Getty Images

2026W杯でも優勝候補の一角に

昨夏のEURO2024では戦い方が守備的すぎるとの批判も浴び、どこか消化不良なまま準決勝でスペイン代表に敗れたフランス代表。

ただ、2026ワールドカップでも優勝候補の一角になることは間違いない。相変わらず人材は豊富に揃っており、特に今季はフランス国内で大きく成長している若手が目立つ。

まず国内の絶対王者であるパリ・サンジェルマンでは22歳FWブラッドリー・バルコラ、19歳FWデジレ・ドゥエ、18歳MFウォーレン・ザイール・エメリの3人だ。

ザイール・エメリは昨季も主力だったが、ウイングに入るバルコラとドゥエは今季本格ブレイクしている選手と言えよう。チームからは昨夏にキリアン・ムバッペが抜け、主に左ウイングに入るバルコラもムバッペの穴を埋めている1人だ。今季はすでにリーグ戦で11ゴール6アシストの成績を残しており、代表でも出番を増やしていきたいところ。

ドゥエは昨年のパリ五輪で驚異の突破力を見せ、今季よりPSGに加入した新星のアタッカーだ。まだパフォーマンスに波はあるが、『フランスのネイマール』なんて呼び名まである仕掛け屋だ。2026ワールドカップでメンバーに入れるか微妙なところだが、A代表でもいつかチャンスは巡ってくるはずだ。

同じフランス国内では、リヨンの中心選手として21歳MFラヤン・チェルキが奮闘中だ。10代の頃より天才肌の選手として有名だったが、今季はここまでリーグ戦5ゴール7アシストを記録。この得点数&アシスト数はどちらもキャリアハイだ。A代表の2列目でもチャンスメイカーとして試してもいい選手だ。

南野拓実が所属するモナコでは、22歳の攻撃的MFマグネス・アクリウシェも成長著しい。昨季も7ゴール4アシストを記録していたが、今季はここまで3ゴール5アシストを記録。すっかりモナコ攻撃陣の主力だ。

そしてドイツの名門バイエルンでは、クリスタル・パレスから加入した23歳FWミカエル・オリーズが早々に主力となっている。ドゥエと同じくパリ五輪の中心メンバーでもあり、今季はバイエルンの右ウイングとして存分に実力を発揮している。フランス代表でも右ウイングの1番手候補となっていくはずで、2026ワールドカップへ大きすぎる戦力だ。

若手ではないが、PSGで得点力が覚醒しているウスマン・デンベレ、代表の絶対的エースであるキリアン・ムバッペらも健在だ。最終ラインではプレミアリーグで優勝争いを経験するDFイブラヒマ・コナテ、アーセナルの番人としてプレミア最強クラスのセンターバックになったウィリアム・サリバなど、挙げたらキリがないほどのタレント力だ。

あとは代表監督ディディエ・デシャンがどうまとめるかだが、2026ワールドカップでもNo.1級のタレント集団となるのは間違いない。

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