信頼は揺るがず バイエルン首脳陣はCL早期敗退でもコンパニ続投の方針

バイエルンのコンパニ監督 photo/Getty Images

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チームの立て直しに成功

昨年夏にバイエルン・ミュンヘンがヴァンサン・コンパニ監督の就任を発表した時、多くの人々はこれに驚いた。選手としての実績は申し分ないが、指導者としてはタイトル獲得の経験もビッグクラブを指揮したこともないという人物に果たしてバイエルンの監督が務まるのかという疑問を誰もが持った。

しかし、シーズンが佳境に差し掛かった今になってみれば、バイエルン首脳陣の下した決断は間違いではなかったと言えるだろう。積極的にコミュニケーションを取り、同じ目線で話をしてくれるコンパニ監督のスタイルは選手達からも好評で、指揮官のそうした優れたマネジメント能力によってバイエルン内部の雰囲気は昨シーズンと比べて大きく好転し、このことが結果にも良い影響を与えている。

国内カップ戦のDFBポカールこそ既に敗退してしまったものの、バイエルンはブンデスリーガでは第23節を終えて2位レヴァークーゼンに勝ち点8差をつけて首位、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でもプレイオフでセルティックを下してラウンド16進出を決めた。2シーズンぶりのリーグタイトル奪還、地元ミュンヘンで行われるCL決勝への進出という今シーズンの大きな2つの目標をいずれも狙えるところまで来ている。
こうしたチームの現状から、コンパニ監督に対するバイエルン首脳陣の信頼はもはや揺るぎないものになっているようだ。ドイツ紙『Sport Bild』は、クラブ内部で既にコンパニ監督をこのまま続投させる方針で意見が一致していて、仮に来週から始まるCLラウンド16でレヴァークーゼンに敗れて早期敗退となってしまっても監督交代が議論されることはないと伝えている。

コンパニ監督の就任以降、バイエルンはレヴァークーゼンと3度対戦して1敗2分けと未勝利。それだけにレヴァークーゼンとのラウンド16はバイエルンにとって楽な戦いにはならないはずだが、仮に負けてもそれでクラブ内部が監督人事をめぐって騒がしくなるということはなさそうだ。

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