カサデイ、バルダンツィらアズーリ新世代への期待 2026W杯出場へイタリア代表は若手もテストしていく1年に

カサデイはトリノへ移籍 photo/Getty Images

どこまで選手層と組織力を強化できるか

2026ワールドカップ出場へチーム力を上げていけるのか。2014年大会以来となるワールドカップ出場へ、イタリア代表にとってこの1年間は非常に重要な時間となる。

指揮官ルチアーノ・スパレッティの下で結果は出始めており、ネーションズリーグでは準々決勝に進出。来月にはドイツとの準々決勝2試合を戦う予定となっている。

ネーションズリーグは結果も重要だが、それ以上にチーム力強化の方が優先だ。伊『Calciomercato』によると、スパレッティは3月の2試合へフレッシュな選手たちを招集する考えを持っているという。

候補者の1人はチェルシーからトリノへ移籍したMFチェーザレ・カサデイだ。チェルシーでは出番に恵まれなかったが、カサデイは世代別イタリア代表でも常に中心となってきたセントラルMFだ。イタリアにとって重要なタレントであり、スパレッティもすでに招集を検討しているようだ。

他にはフィオレンティーナに所属する20歳の大型MFシェール・エンドゥール、ローマで出番を増やす21歳のMFトンマーゾ・バルダンツィ、さらにイングランド2部のバーンリーでプレイする20歳のFWルカ・コレオショも候補に挙がっている。

コレオショはカナダ代表、イタリア代表、アメリカ代表、ナイジェリア代表を選択する権利を有しており、世代別代表ではイタリア、カナダ、アメリカでプレイしている。1度カナダのA代表に招集されたこともあったが、試合の中止もあってデビューとはなっていない。

スパレッティはサイドから仕掛けられるアタッカーを欲しており、バーンリーのウイングに入るコレオショがターゲットとなったようだ。カナダやアメリカとの競争を考えても、早いうちにイタリア代表でデビューさせるのも悪くない。

イタリアでは他にもナポリのマッテオ・ポリターノ、ラツィオのマッティア・ザッカーニといった選手がウイングの候補となっているが、サイドから仕掛けられるタイプのアタッカーはあまり多くない。フェデリコ・キエーザは魅力的なタレントだが、現在は所属するリヴァプールで出番を得ていない。現状では2026ワールドカップへの参戦は現実的ではないか。

そうしたことを考えてもコレオショの招集も1つの案だが、スパレッティは2025年にどこまで選手層を強化できるのか。3大会連続でのワールドカップ出場失敗は許されず、この1年でどこまで組織力を高められるかが勝負だ。

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