サウジに敗戦の中国 U-20アジア杯敗退に中国サッカー協会が激怒 指揮官の解任の噂も

劇的勝利で喜ぶU-20サウジアラビア代表と落胆するU-20中国代表 photo/Getty Images

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後半アディショナルタイムに失点

U-20中国代表は AFCU-20アジアカップ準々決勝にてU-20サウジアラビア代表と対戦し、0-1で敗れた。この結果を受けて中国サッカー協会は指揮官の解任に動く可能性があるという。

今大会開催国の中国。今回のこの年代の選手たちは、中国国内で黄金世代と呼ばれており大会前から非常に期待が高かった。グループステージではオーストラリア、カタール、キルギスと同組で、初戦でカタールに2−1で勝利。続くキルギス戦は5−2で大勝し、3戦目のオーストラリア戦は1−2で敗れるものの、結果的にグループ2位通過で決勝トーナメント進出を果たした。

準々決勝の相手はグループB首位通過のサウジアラビア。ここで勝利すれば、9月に開催されるU-20ワールドカップの出場権を獲得できること、また自国開催というアドバンテージもあり20年ぶりのワールドカップ出場に向けて期待が高まっていた。しかし試合は60分に中国がPKのチャンスを得るも失敗。後半アディショナルタイムに失点してしまい0-1で敗戦。準々決勝で敗退し、同時にU-20ワールドカップの出場権を逃してしまった。
この結果を受けて中国『狐捜』は「サウジアラビアとの試合では、中国は最初から最後まで好調だったが、それでも敗退の運命からは逃れられず、最後の1分の出来事で敗退した。このことは、現地で試合を観戦していたサッカー協会の幹部を激怒させた」と述べ、今大会を次のように振り返った。

「今回のU-20アジアカップでは、中国は時間、場所、人の面で優位に立っていると言える。サポートもすべて一流で、選手の質も高くこのユースチームは史上最強と言えた。そのため彼らが決勝に進出し、(20年ぶりの)ワールドカップに戻ってくることを多くの人たちが予想していた」

またこの試合でPKを外したFW劉成宇のパフォーマンスを酷評。「劉成宇のひどいパフォーマンスのせいで、代表ユースチームは長い間攻撃が停滞し、選手たちの精神状態は徐々に不安定になり、最終的にサウジアラビアの逆転につながった。このようなパフォーマンスは現地で試合を観戦していたサッカー協会の役員たちにも大きな不満を抱かせ、チームが敗退したことで劉成宇は批判の対象となり、一時的に彼の代表キャリアが終わる恐れがある」と述べた。

そしてチームを率いるデヤド・ジョルジェビッチ監督の手腕も疑問視されているという。「試合を通して圧倒的な攻撃力を見せたものの、満足のいくものではなかったためジョルジェビッチ監督は再び批判の対象となった。劉成宇が多くのチャンスを無駄にした時、ジョルジェビッチは選手を交代させるのが遅かった。これは確かに監督の責任だ。特に全国のファンが大きな期待を抱いていた時に、ジョルジェビッチは自らの手でその期待を打ち砕いた。ファンからは中国代表敗退の犯人と呼ばれ、自分も解任される運命に直面するのではないかと恐れている」と解任の噂が挙がっていることを述べた。

なお準決勝には中国を破ったサウジアラビアのほか、オーストラリア、日本、韓国が進出しU-20ワールドカップの出場権を獲得している。

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