IOCがWBをボクシングの統括団体に暫定承認 2028年ロス五輪で競技実施へ大きく前進

古くは1904年のセントルイス五輪から実施されているボクシング photo/Getty Images

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WBの運営実績を評価

国際オリンピック委員会(IOC)が、「ワールド・ボクシング(WB)」をボクシング競技の新統括団体に暫定承認したことを発表した。

IOCは、これまで競技の運営を行っていた国際ボクシング協会(IBA)に対し、組織運営に問題があるとして2019年に資格停止を決定していた。その後、2023年に承認を取り消すと、2021年の東京五輪と2024年のパリ五輪に限っては、IOCの管理の下でボクシング競技が執り行われた。

そして次回、2028年のロサンゼルス五輪で競技を実施するにあたっては、新統括団体を設立し、その団体の運営で行わなければならないことを条件としてIOCが提示。今回、WBが無事に暫定承認されたことで、その条件がほぼクリアとなり、ボクシング競技実施に向けて、大きく前進した形となった。
この暫定承認に対して、カザフスタン・オリンピック委員会の会長を務めるゲンナジー・ゴロフキン氏も同様に、ボクシングが五輪競技として継続できる未来へと前進したとの見解を持っているようで、これをボクシング界にとって重要な成果が得られたとの考えも示している。

そのボクシング競技の窮地を救ったWBは、2023年に米国が中心となって設立され、日本ボクシング連盟は2024年9月に加盟。IOCの調べによると、既にパリ五輪に出場した選手の中で約62パーセントがWBの会員だったことが判明している。

その競技統治と運営の努力が、今回の評価に繋がった。

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