ジダンの頭突きでも、スアレスの噛みつきでもない!? 英紙が選んだ「サッカー史上もっとも恥ずかしい瞬間」とは

ジダンの頭突きを喰らい倒れ込むマテラッツィ Photo/Getty Images

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珍事いろいろ

サッカーのピッチでは、時に奇妙なことが起こるものだ。誰も見ていない草サッカーの試合ならばその場の笑い話で終わるだろうが、全世界に放映されるトップリーグの試合や代表チームの試合では、後世まで笑いやイジりのネタにされてしまうこともある。英『GIVEMESPORT』は、そんな奇妙な出来事をトップ10ランキングにして紹介している。

10位はプレミアリーグのアンドレ・マリナー主審による人違い退場事件だ。2014年のチェルシーとアーセナルのロンドンダービーにおいて、シュートを手で防いでしまったアレックス・オックスレイド・チェンバレンの代わりにキーラン・ギブスにレッドカードが提示された。9位は1998年のW杯、イングランド対アルゼンチンのデイビッド・ベッカムの退場事件。ベスト16の試合で2-2のタイスコアだったが、ベッカムが現アトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネを蹴り付けたことで退場となってしまった。

8位は2014年のプレミアリーグ第36節、リヴァプール対チェルシーでのスティーブン・ジェラードのスリップ。大事な場面で足をすべらせたジェラードは失点の原因を作ってしまい、結果このシーズンのリヴァプールの優勝はなかった。7位は1996年、ニューカッスルのケビン・キーガンの暴言。マンチェスター・ユナイテッドを引き離していたニューカッスルのキーガンはテレビの生放送でユナイテッドを挑発したが、結果ニューカッスルはそこから崩れはじめ、最終的に優勝したのはユナイテッドだった。
6位は2006年W杯のグループリーグ、オーストラリア対クロアチア戦。クロアチアのヨシップ・シムニッチは2枚のイエローカードを受けたが、なぜか退場にならなかった。その3分後、シムニッチは3枚目のイエローカードで退場となっている。主審はのちに、間違って記録していたことを明かしている。5位は2006年W杯決勝、フランス対イタリアでのジネディーヌ・ジダンの頭突き事件。マルコ・マテラッツィに挑発されたジダンは激怒して頭突きをお見舞いしてしまい、レッドカードを受けている。

4位は2013年のプレミアリーグ、リヴァプール対チェルシーで、ルイス・スアレスがブラニスラフ・イバノビッチの肩に噛み付いた事件。スアレスは結果10試合の出場停止処分を喰らったが、2014年のW杯でイタリアのジョルジョ・キエッリーニに対し再び噛み付いている。

3位は1990年のW杯、ガリー・リネカーの“お漏らし”事件。イングランド対アイルランドの因縁のマッチで、胃腸炎に悩まされていたリネカーは相手にタックルした瞬間、ピッチで大便をお漏らししてしまう。のちにリネカーは「前半から腹の調子が悪かったが、足を伸ばした瞬間ついに漏らしてしまった」「運よく雨が降っていたが、パンツの中はめちゃくちゃ。しかしその後、長い選手生活でも記憶にないくらい相手のマークが緩くなった」とユーモアを交えて振り返っている。

2位は2011年のマンチェスター・ユナイテッド対チェルシーでの、フェルナンド・トーレスのシュートミス。GKエトヴィン・ファン・デル・サールをかわしたトーレスはガラ空きのゴールにボールを流し込むだけだったが、あえなくシュートを外してしまい、嘲笑の対象となった。

そして1位となったのは、2008年のチャンピオンズリーグ決勝、マンチェスター・ユナイテッド対チェルシーでのジョン・テリーのPK失敗だ。1-1でPK戦に突入したのち、先攻のユナイテッド3人目のクリスティアーノ・ロナウドが失敗。後攻のチェルシーがリードする展開となり、決めれば優勝という場面で5人目のテリーに順番が回ってきた。しかし、濡れたピッチに足をとられたテリーは軸足を滑らせPKをポストに当ててしまう。その後、7人目のニコラ・アネルカが失敗したことでユナイテッドに優勝をさらわれてしまった。

テリーのミスを「恥ずかしい」と言うのは少々酷な気もするが、時に勝負とは残酷なものだ。これからも語り継がれるような「迷シーン」は生まれ続けることだろう。

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