選手生命終わっていたかも!? “カラテキック”喰らったマテタが病院搬送 パレス会長は相手GKとオリバー主審を非難「なぜVARを使う必要があるのか分からない」

ロバーツのチャレンジがマテタの頭部をヒット Photo/Getty Images

危険極まりない接触だった

FA杯5回戦で、クリスタル・パレスはミルウォールと対戦。3-1で勝利した。

試合開始まもなく、アクシデントが起こった。ミルウォールGKリアム・ロバーツはロングボールをクリアしようとしてジャン・フィリップ・マテタと交錯。ジャンプキックがマテタの頭部に入る形となり、マテタは応急処置を受けたのち病院へ搬送されることになってしまった。VARのチェックが入り、主審のマイケル・オリバーはモニターをチェックしロバーツにレッドカードを提示した。

切り傷の縫合手術が必要だったが、幸いマテタは無事だったようだ。英『Daily Mail』は「恐ろしいカラテキックを受けたあと、33語のソーシャルメディアで沈黙を破った」と報道。マテタはSNSで「皆さんの優しいメッセージに感謝します。元気です。すぐに復帰し、これまで以上に強くなります。今日は素晴らしい仕事をしてくれてありがとう。愛しています。JP」とメッセージを発信している。

しかし、クリスタル・パレスの会長スティーブ・パリッシュ氏はマテタの命を危険にさらしたと激怒しているようだ。同紙がコメントを伝えている。

「サッカーを観てきたなかで、このような試合は観たことがない。キーパーの年齢を調べたところ、30歳だった。彼は自分自身をよく見つめ直す必要がある。彼は同じプロ選手を危険にさらした。おそらく命をもだ。JPのことを心配しているなら、試合の残りについて話すのは難しい。これはひどい試合だった」

「彼らはプロであり、お互いをプロとして扱い、同僚のプロに対する注意義務を負わなければならない。あのキーパーには注意義務がなかった。選手たちがプレイを続けたことは賞賛に値する。JPが入院している今、他のことを考えるのは難しい。審判(マイケル・オリバー)は、なぜスクリーンに行く必要があったのか、私にはまったく分からない」

ロバーツのキックがマテタの頭部に入っていたためファウルは明らかであり、VARを使う必要すらなかったとパリッシュ氏は激怒している。幸いマテタは意識があったようだが、当たりどころが悪ければ大惨事につながりかねない接触だった。

オリバー・グラスナー監督は試合後「JPの怪我が深刻なので、悲しみと疑念が残っている。4週間後の準々決勝で彼がプレイできることを願っている。皆、(怪我が)それほど深刻ではないことを願っているよ」と語った。


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