復帰したファン・アラーノがジェバリの決勝点を絶妙アシスト ガンバ大阪が3度の負傷交代を強いられた東京Vを下す

G大阪が東京Vを撃破する(画像はイメージ) photo/Getty Images

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新加入満田も好パフォーマンス

2025明治安田J1リーグ第4節で東京ヴェルディとガンバ大阪が激突した。ホームのヴェルディは現在1勝2敗。開幕から2連敗が続いていたが、前節のFC町田ゼルビアで今季初勝利し、今節は連勝を狙う戦いに。山見大登や福田湧矢といったメンバーにとっては古巣対決となる。

一方のガンバもここまでは1勝2敗。怪我人が続出しており、前節に続き中谷進之介が欠場。離脱していたファン・アラーノと新加入の満田誠がベンチ入りを果たしたが、今節はキャプテンの宇佐美貴史がベンチ外になった。

最初のチャンスはヴェルディに。右サイドで宮原和也がボールを奪うと、ショートカウンターから最後は新井悠太がボレーシュート。しっかりミートしたものの枠を捉えることはできず。立ち上がりは速いプレスでガンバのビルドアップミスを誘うヴェルディが優勢に試合を進める。
13分、ヴェルディにアクシデントが。山下諒也のスピードについていった千田海人が足を痛め、ピッチに座り込む。松橋優安との交代を余儀なくされた。

ヴェルディがボールを握る時間が増えると、27分左サイドで森田晃樹がボールを持つと、ポケットに走り込んだ新井へ絶妙なパス。新井は中へ折り返すも、味方には合わすシュートまではいけない。決定機を作るまでには至らないが、ヴェルディが主導権を握る。

前線が孤立し、なかなか前へ運べないガンバは苦戦の時間が続いていたが、36分倉田秋の持ち出しから岸本武流が1枚交わしジェバリへクロスを上げるが、ヴェルディディフェンスが体を張ってクリア。ガンバは倉田の推進力を武器にヴェルディゴールに迫る。

38分、ヴェルディに再びアクシデント。ネタ・ラヴィと競り合った山田剛綺が着地の際に足を捻りプレイ続行不可に。染野唯月との交代を強いられ、ヴェルディは前半のうちに2枚の負傷交代を強いられることになってしまった。

ヴェルディがボールを保持し、相手陣地でプレイする時間が長かったが、ガンバも最後の部分はやらせず。前半はスコアレスで折り返す。

両チームともにハーフタイムに動く。ガンバは岸本と江川に代えて満田と佐々木翔悟を投入。一方のヴェルディは山見に代えて福田をピッチに送り込む。

後半最初のチャンスを作ったのはヴェルディだ。51分松橋のスルーパスに福田が抜け出し、GKとの一対一を迎えるも、一森が体を張ってセーブ。ガンバのピンチを救った。

61分右サイドの山下のマイナスのクロスを満田が収め、後ろに落とすとネタ・ラヴィがダイレクトでシュートを狙うが、力が入りすぎて枠を捉えることができない。後半から入った満田が前線で絡みガンバのチャンスを作る。

後半はガンバペースで試合は進むも、ヴェルディも体を張ったディフェンスを見せ、決定機を作らせない一進一退の攻防が続く。

こう着状態が続くなか、76分ジェバリの粘りから倉田、満田と連続で至近距離からシュートを放つが、体を張るヴェルディのブロックに阻まれ先制点とはならず。徐々に攻勢を強めるなか、ガンバは78分美藤倫に代えて鈴木徳真を入れる。

79分、ガンバに再びチャンスが。満田のFKからジェバリが強烈なヘディングシュートを叩きつけるが、これはポストに当たり、惜しくもゴールならず。ヴェルディは後半ガンバの猛攻に耐える時間が続く。

83分ガンバが倉田に代えてファン・アラーノを、ヴェルディは脳震盪と判断され、交代を余儀なくされた福田に代えて熊取谷一星がピッチに入った。

84分、ついに試合が動く。右サイドで山下、満田、ジェバリと繋ぎ、逆サイドまで運ぶと、ファン・アラーノから絶妙なクロス。これをジェバリがヘディングで決め、ストライカーが待望の今季初ゴールをマークした。

同点に追いつきたいヴェルディは88分、木村勇大と食野壮磨を入れて前への圧力を高める。1点を守り切りたいガンバは92分に山下を下げ、中野伸哉を投入し、逃げ切る作戦に。

ヴェルディは最後まで猛攻を仕掛け、ガンバゴールに迫ろうとするも、スコアは動かず。ガンバが1-0でヴェルディを下した。

東京ヴェルディ 0 - 1 ガンバ大阪

東京ヴェルディ得点者

ガンバ大阪得点者
イッサム・ジェバリ(85分)


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