EURO2020からの“3年半”でスターリングはどうしてしまったのか アーセナルで全く戦力になれず、過ぎた全盛期

アーセナルで苦戦続くスターリング photo/Getty Images

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今季プレミアでは未だ0ゴール

2021年に行われたEURO2020ではイングランド代表の絶対的主力だったのだが、この3年半でFWラヒーム・スターリングはどうしてしまったのだろうか。

昨夏にはチェルシーからアーセナルへ移籍したが、ここまで全く戦力になっていない。今季はEFL杯で1ゴールを決めただけで、リーグ戦の方では12試合に出場して0ゴール1アシストと散々な成績だ。

英『TBR Football』によると、元イングランド代表FWダレン・ベント氏も「彼がアーセナルと契約した時には、アーセナルが賢明な動きを見せたなと思ったものだ。アーセナルで我々の知るラヒームに戻ってくれると思ったが、ここまで酷いとは思わなかった」と現状を嘆く。
英『The Guardian』もEURO2020からなぜ急速に衰えてしまったのかと疑問視しており、完全にピークは過ぎてしまったと見ている。

「彼の不振は、チェルシーのチーム状態が悪いのが原因かと思われた。しかし彼の衰え具合が本当に明らかとなったのは、2022年のワールドカップだ。EURO2020では主力だったが、カタールの地ではほとんど力を発揮できなかった。イラン、アメリカとのグループステージには出場したが、第3戦のウェールズ戦はベンチ、ベスト16のセネガル戦は自宅に泥棒が侵入したことが原因で欠場。ベスト8のフランス戦には合流したが、11分間プレイしただけだった」

「それ以降彼がイングランド代表でプレイすることはなく、EURO2020でスターだった選手は18ヶ月後に時代遅れの存在となった。その後のクラブでのパフォーマンスも平凡そのもの。彼の集中力や献身性が衰えたとは思わないが、ピッチ上での結果は良くない。彼の衰えは驚くべきものであり、フィジカルレベルが衰えた場合は他の要素も一緒に落ちてしまう。スターリングはまだ30歳だが、最高レベルでのプレイはもう終わったという結論を否定するのは難しい」

スターリングは主にサイドからスピードを武器に攻め込むところに強みがあったが、その武器も失いつつある。アーセナルのスターリング補強プランは明らかな失敗であり、キャリアは急激に下降している。

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