ユヴェントスはチアゴ・モッタの下で成長しているのか 続くカップ戦の敗退劇に厳しい声も「来季があるかは分からない」

ユヴェントスを指揮するモッタ photo/Getty Images

コッパ・イタリアではエンポリにまさかの敗北

昨季ボローニャを5位へ導き、注目の青年監督として評価を上げたチアゴ・モッタ。その功績もあって今季からはユヴェントスの指揮官に就任したわけだが、ここまでの戦いぶりは何とも渋いものだ。

リーグ戦で未だ1敗しかしていないのは見事だが、引き分けの数が勝利数よりも多い13試合もある。勝ち点の取りこぼしは目立っており、現在は5位だ。

さらにカップ戦でも評価を落としている。チャンピオンズリーグでは決勝トーナメント・プレイオフでオランダのPSVに敗北。PSVも強いチームではあるが、CLの優勝候補に挙げられるようなクラブではない。確実に勝っておくべきゲームだったと言えよう。

さらに2月26日には、コッパ・イタリア準々決勝でエンポリにPK戦の末まさかの敗北。エンポリはセリエA18位に沈んでいるクラブであり、彼らの第一目標はセリエA残留だ。コッパ・イタリアでは一部主力を温存していたが、その相手にユヴェントスは負けてしまった。

カップ戦では、年明けに行われたスーペルコッパ・イタリアーナでも準決勝でミランに1-2と敗れた。伊『Gazzetta dello Sport』はこのカップ戦での3つの敗退劇がモッタの評価に大きな傷をつけることになったと見ており、このままモッタを信頼すべきか疑問視している。

「コッパ・イタリアは今季のユヴェントスが獲得可能な唯一のタイトルとなっていた。このタイトルを獲ったからモッタが安泰となるわけではないが、シーズンの終わりに査定するうえで前向きな要素となったのは間違いない。あのエンポリ戦はモッタとユヴェントスの歴史に刻まれるものとなるだろう。モッタにとってユヴェントスではこれが最初のシーズンだが、来季があるかは分からない。エンポリ戦の敗北は彼の監督キャリアに消えない汚点を残した」

今冬にはパリ・サンジェルマンからFWランダル・コロ・ムアニを獲得し、念願の点取り屋を見つけたはずだった。それだけにコッパ・イタリア敗退のショックは大きく、モッタの手腕に疑問を抱くサポーターも増えてきたのではないだろうか。

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