「コーチを目指すかはわからない」 「引退したら……」 ベンゼマが語るキャリアの展望とレアル・マドリードへの愛情

元レアルのトップスターが得点王争い photo/Getty Images

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サウジでも圧巻のパフォーマンス

サウジアラビアのアル・イテハドに所属するカリム・ベンゼマが、スペインの放送チャンネル『Mega』の「Los amigos de Edu」にゲストとして登場した。番組内でベンゼマは現在のサウジアラビアでの暮らしをはじめ、レアル・マドリードでの経験振り返り、そして引退後の展望について語った。

欧州でスター選手だったからといってベテランになって異国の地で活躍することは簡単な事ではないだろう。しかし、レアル・マドリードのストライカーだった男たちには関係ない話だったようだ。今季のベンゼマはサウジアラビアで16ゴール7アシストを決めてチームは首位。16ゴールはかつての相棒であるクリスティアーノ・ロナウドに次ぐ数字となっている。

レアル・マドリード時代と変わらず圧巻のパフォーマンスを見せているベンゼマはサウジアラビアでの充実した暮らしについて語っている。
「ここは雰囲気がいい。生活自体はマドリードにいたころと変わらないよ。朝起きて、自宅のジムでトレーニングし、午後はチームとトレーニングする。夜は夕食やビーチに出かけることもある。ここでも街中を自由に歩くことはできない。ここの人々もサッカーに夢中なんだ」

「私はすべてをやり遂げた。子供としてスタートし、大人として終わった。すべてのタイトルとバロンドールを獲得し、最高の形でこのクラブから去りたかった。翌年、私がどんな成績を収めたかは誰にも分からない。レアル・マドリードは世界最高のクラブであり、レアル・マドリードと対戦する可能性のあるような他のチームには行きたくなかった」

そして、レアル・マドリードとの関係性について話す中で、会長であるフロレンティーノ・ぺレス氏に対して強い信頼関係があることを口にした。

「先日、僕はマドリードでフロレンティーノと一緒にいた。彼が僕と契約したとき、僕は父に、彼がレアル・マドリードにいる限り、このクラブにいると言ったんだ。父はあまりよく理解していなかったけどね(笑)。そしてフロレンティーノには、ヴィニシウスとロドリゴという若手は準備ができている選手だと言ったんだ」

加えて、いずれレアル・マドリードのコーチとして戻る可能性はあるのかと問われると、「コーチは選手でいるより難しい気がするから分からない。それでも、引退したらフロレンティーノの近くにいたい」とした。クリスティアーノ・ロナウドにとって最高の相棒であり、万能なストライカーとして名を馳せたベンゼマがそのスキルを他の選手たちに伝授する姿を期待したいところだが、少なくともベンゼマにとって引退後はレアル・マドリードに戻ることが重要項目のようだ。どのような形で古巣に戻ることになるのか注目したい。

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