ジャーボンテイ・デービス、1階級下のローチに大苦戦 「俺の出来が悪かった」、疑惑のダウンシーンは「グリースが目に入っただけ」と語る

突如としてダウンとも取られかねない行動に出たデービス photo/Getty Images

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ライト級とスーパーフェザー級、王者同士の対決

WBA世界ライト級王者ジャーボンテイ・“タンク”・デービスと、1階級下のWBA世界スーパーフェザー級王者ラモント・ローチの一戦は、判定の結果ドローで幕を閉じた。

これで6度目の防衛に成功したデービスだったが、プロデビューからの連勝が30で止まり、戦績を30勝(28KO)1分けとした。一方、ローチは25勝(10KO)1敗2分けとなった。

この試合、序盤はローチがプレスをかけながら鋭いパンチでリズムを掴もうと攻勢に出るものの、歴戦の猛者であるデービスも主導権を渡さず、カウンター狙いで、ガードの間を打ち込み、手数とヒット数で僅かにローチを上回る。
中盤まで同様の展開が続き、デービスのやや優勢で進んでいたが、試合の終盤になるとローチも意地を見せる。互いに一歩も引かない打ち合いの中でもローチのパンチが、デービスの顔面を捉える数が増え、ラウンドを奪い返し、盛り返す。

そして9回にもローチが激しい連打を見せ、左のパンチを相手の顔面に当てると、その直後にデービスが目を気にして体を屈曲させて横を向き、突然コーナーに走り寄る行動に出た。唖然としてローチはそれをただ見守り、デービスはリング外に顔を出してセコンドに声をかけると、タオルで自身の目を拭いてもらうというシーンが展開され、会場は騒然となった。その際、レフェリーがデービスに近寄っていき、一度はカウントを始めたものの、取り消されダウン判定にはならなかった。

その後もスピードとパワーに溢れる壮絶な打ち合いを披露した二人だったが、互いに自分の拳では決着をつけられず判定に。ジャッジ1人が115-113でデービスを指示し、残り2人は114-114でマジョリティードローと判定したため、引き分けとなった。

試合後にデービスは「俺が勝ったと思った。クリーンショットも決めた。でもラウンドが進んで彼も反撃してきた。俺にもミスがあり、俺の出来が悪くて接戦になってしまった」と語った。

また9回の場面は「汗でグリースが目に入って痛かっただけ」と述べると、観客から大ブーイングが起こり、「こんなに良いヘアスタイルをしてるんだ文句言うなよ」と冗談を言った。その後、ローチへの再戦を呼びかけインタビューを終えると早々とリングを降りて姿を眩ました。

一方、ローチはデービスの言葉に対し「あれはダウンだろう。勝っていたのは自分だ。この結果には満足していない。またやりたい。全世界に自分の実力を見せたい」と再戦を誓った。

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