三笘への最悪タックルもランクイン…… 英紙が選んだ「選手生命終わらせかねない」恐怖のタックルランキング

ホルゲートのタックルが三笘の膝を直撃…… Photo/Getty Images

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改めて見ると酷すぎる

FAカップ5回戦でクリスタル・パレスのFWジャン・フィリップ・マテタがミルウォールのGKリアム・ロバーツに飛び蹴りを喰らい、病院に搬送されるという事件が起きた。ロバーツはハイボールに足でチャレンジしてしまい、結果マテタの顔面にスタッドが入ることに。マテタは幸いにも退院できたが、25針を縫う大怪我を負った。

パレス会長のスティーブ・パリッシュ氏はこの件で大激怒し、一歩間違えればマテタの命はなかったかもしれないと激しく抗議した。ロバーツはこの無謀なタックルにより、長期の出場停止処分を受ける可能性があるという。

英『Daily Mail』はこの事件を受け、サッカー界で起こった「最悪」のタックルをランキング化して振り返っている。
9位は2001年のロイ・キーンによるアルフ・インゲ・ハーランドへのタックルだ。マンチェスターダービーで激突した両者だったが、キーンは1997年に当時リーズでプレイしていたハーランドからタックルを受け、前十字靭帯損傷の大怪我を負ったことを根に持っており、激しいタックルでハーランドの膝に右足のスタッドを突き刺した。アーリング・ハーランドの父であるアルフ・インゲはこの負傷がもとで満足にプレイできなくなったとも言われている。レッドカードを受けながらも倒れたハーランドを罵倒し続けるキーンの姿は恐ろしいものを感じるが、その後に自伝の中でハーランドを傷つけるつもりでやったことをほのめかし、さらに出場停止と罰金の処分を受けている。

8位は1991年のFA杯決勝、ノッティンガム・フォレスト対トッテナムでのポール・ガスコインによるゲイリー・チャールズへのタックル。7位は1982年のW杯、西ドイツ対フランスにおけるGKハラルド・シューマッハのパトリック・バティストンに対するタックル。6位には1988年のヨーロッパカップ、サンプドリア対ステアウア・ブカレストでのグレアム・スーネスのタックルがランクインした。

5位に2009年のニューカッスル対エヴァートンにおけるヴィクター・アニチェベに対するケビン・ノーランのタックル。これは後に出場機会の損失、およびクラブと代表チームでのボーナスに関連する収入の損失をアニチェベが主張したことで訴訟に発展している。

4位には昨季のシェフィールド・ユナイテッド戦でのメイソン・ホルゲートによる三笘薫へのタックルがランクインした。ホルゲートの足裏は三笘の膝付近を直撃しており、選手生命が危ぶまれるほどの最悪な、恥ずべきタックルだったとジェイミー・レドナップ氏は評している。ホルゲートは試合開始13分で退場となったが、これは昨季最速の退場記録となった。

3位は2010年のストーク・シティ対アーセナルで起こったライアン・ショウクロスのアーロン・ラムジーに対するタックル。2位は2008年のバーミンガム・シティ対アーセナルで起こったマーティン・テイラーによるエドゥアルドへのタックルだ。どちらもアーセナルの選手が被害者だが、骨折という大怪我を負ってしまっており、放送局がその場面の映像を放映することを自粛するほどの酷い状態であった。

1位は2006年、マンチェスター・シティ対ポーツマスで起こったベン・サッチャーのペドロ・メンデスに対するタックルが選ばれた。サッチャーはメンデスにエルボーを喰らわせ、メンデスは意識不明に。病院へ担ぎ込まれる事態となった。サッチャーは当時前例のない6試合の出場停止と13万ポンドの罰金を科せられている。

どれも改めて見ると目を覆いたくなるような酷いシーンだ。激しさはときにサッカーの魅力の1つとなりうるが、激しいこととラフプレイは別物。選手生命が危ぶまれるような大怪我につながらぬよう、くれぐれも注意していただきたいものだ。

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