ミルウォールは品がなさすぎる…… 謝罪や声明もなし、英紙も抗議「恐ろしいタックルと下品なチャントを認めるべき」

無謀なタックルがマテタの頭部を直撃してしまった Photo/Getty Images

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マテタへの悪質タックルが物議

FA杯5回戦で対戦したミルウォールとクリスタル・パレス。しかし前半に、ミルウォールGKリアム・ロバーツがパレスFWジャン・フィリップ・マテタへの危険な飛び蹴りタックルで退場となった。マテタはスパイクを頭部に受けて病院に搬送される騒ぎとなり、25針を縫う大怪我を負った。

このシーンで、ミルウォールのサポーターが歌っていたチャントが物議を醸した。マテタが倒れている間、「彼を死なせろ、死なせろ(let him die,let him die)」と歌っていたのだ。それを報じ、批判した英紙『Daily Mail』は、ミルウォールの記者会見からの締め出しを食らったという。

同紙のチーフスポーツ記者であるオリバー・ホルト氏はコラムの中で、ミルウォールは記者を締め出すのではなくタックルの危険性を認め、下品なチャントをやめさせるべきだと書いている。
「彼を死なせろ」というチャント自体は、実は他のスタジアムでも耳にするものだ。しかし、大したことがないタックルなどで大げさに転げ回っている選手に対して歌われるもので、深刻な負傷を負って倒れている選手に対して歌うものではないと同氏は指摘している。

ミルウォールはロンドンでも過激なサポーターがいることで知られ、本拠地ザ・デンには「NO ONE LIKES US(誰も僕らを好まない)」というスローガンが掲げられる。サポーターのフーリガンぶりは有名であり、人種差別的なヤジや同性愛嫌悪的な挑発も飛んでくるようだ。ヒールであろうとすることが彼らのアイデンティティでもあるのかもしれない。しかし、そのことと今回の件は別だろう。

「私はますます奇妙で悲しく思うのは、クラブが自ら責任を負うことを激しく嫌っていることだ」とホルト氏は綴った。GKロバーツはFAから出場停止などの処分が下される可能性が高いようだが、報道陣を締め出すのではなく、起こってしまった事件に対してクラブとしてなんらかの責任を負うことが必要ではないだろうか。




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