シクサーズの”Trust the Process”はここで終わるのか? 繰り返されるエンビードの負傷と補強失敗

今季全休が決まったエンビード photo/Getty Images

健康面に大きな問題

フィラデルフィア・76ersは今季、21勝39敗のイースト12位と低迷していることに加えて、MVPセンターのジョエル・エンビードが左ひざの状況を理由に残りシーズン全休となったことで、実質的に今季を諦めることになった。『ESPN』は現在のシクサーズの状況を「悲惨」なものだとしている。

シクサーズは低迷したチーム状況から脱却するために2013年から”Trust the Process”を掲げ、2014年にジョエル・エンビード、2016年にベン・シモンズを指名し、プロスペクトを集めて優勝を目指してきた。

そこから現在に至るまでで、最もチャンピオンリングに近づいたのは2018-19シーズンだろう。シモンズ、エンビードを中心にジミー・バトラー、JJ・レディックといったメンバーで戦い、イースト3位の成績をおさめた。しかし、カンファレンスセミファイナルで7戦までもつれこむとトロント・ラプターズのカワイ・レナードに劇的なブザービーターを決められ、敗退を喫することとなった。

その後、エンビードの負傷、シモンズの不振から放出とエースにトラブルが目立つようになりはじめると、バトラーがマイアミ・ヒートへ移籍、アル・ホーフォード、トバイアス・ハリス、そして今季のポール・ジョージと大型契約を結ぶも契約に見合った結果を残す出来ず、現在の体制からカンファレンスファイナルにすら到達することが出来ていない状況となっている。

来季再び優勝を目指すために必要なことはとにもかくにも選手の健康面だ。まずはエンビードとポール・ジョージを健康な状態に戻すこと、そしてこの二人にタイリース・マキシーを加えたBIG3が、万全の状態でプレイオフを迎えることが出来れば驚異的なチームとなることは間違いないだろう。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.302 攻撃型MF新四天王

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:ALL SPORTS

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ