ティム・ハワードが明かす「ファーガソンの洗礼」 デビュー戦ハーフタイムにヘアドライヤーの餌食に……

トロフィーを掲げるサー・アレックス・ファーガソン Photo/Getty Images

現実とは思えなかった

プレミアリーグファンならば、ティム・ハワード氏と言えばエヴァートンでの活躍を思い浮かべるだろう。しかし、彼のイングランドでのキャリアはマンチェスター・ユナイテッドで始まった。デビュー戦でハーフタイムにサー・アレックス・ファーガソンから“洗礼”を浴びたようだ。『TBR Football』が伝えている。

2003-04シーズンに、マンUはMLSのメトロスターズ(現ニューヨーク・レッドブルズ)からハワード氏を獲得した。サー・アレックス・ファーガソンの下で公式戦44試合に出場し、FAカップとリーグカップのタイトルを手にしている。加入したシーズンの序盤はファビアン・バルテズに代わって正GKとして活躍するも、チャンピオンズリーグ準々決勝のFCポルト戦で終了間際にシュートをうまく弾ききれず、ポルトにゴールを許して敗退してしまった。そこからスランプに陥り、2005年に加入してきたエトヴィン・ファン・デル・サールにポジションを奪われてしまった。

ハワード氏は『Optus Sport』のインタビューで、アーセナルとのコミュニティ・シールドで先発出場を果たすも、ハーフタイムにサー・アレックス・ファーガソンに、選手の顔の目の前で大声で怒鳴りつける“ヘアドライヤー”をされたときのことを明かした。当時の状況について以下のように語っている。
 
「ファーガソン氏は、現実とは思えないほど恐ろしい存在だった。ドライヤーを使われるなんて、そんなことは現実ではないと思っていたが、実際に起こったんだ」

「試合には勝利したよ。最終的にPK戦で何本か止めてヒーローになった。しかし、前半にアンリのフリーキックで失点した。私は壁の位置を完璧にしたと思っていたが、アンリはワールドクラスの選手だから壁を越えてきたんだ」

「どういうわけか、ファギーは私の考えに同意しなかったよ。ハーフタイム中にドライヤーを当てられた時に『これは現実なんだ』と思ったよ。マンUでのキャリア開始から45分でようやく理解したんだ」

マンUの伝説的監督であるサー・アレックス・ファーガソンだが、多くの選手が証言するヘアドライヤーの威力は凄まじいものだったようだ。

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