カイセドをも抑えて欧州最多の《ボールリカバリー161回》 テクニックだけではないバルセロナの天才MFペドリの輝き

バルセロナでプレイするペドリ photo/Getty Images

バルセロナとスペイン代表の絶対的存在

近年は怪我に苦しめられてきたが、今季のバルセロナMFペドリは特別だ。元より天才肌の選手ではあったが、ハンジ・フリックの下でチームの全てをコントロールする絶対的存在となっている。

今のスペイン代表の中盤にも多くのテクニシャンが揃うが、足下のテクニックではペドリが一枚か二枚は上だろう。クラブOBアンドレス・イニエスタを思わせるほどの優雅さがあり、シャビ・エルナンデスやイニエスタがいたスペイン黄金期にも割って入れるほどの技術力を備えている。

そのテクニックこそペドリ最大の武器ではあるのだが、年齢を重ねるとともにフィジカル能力が向上している点も見逃せない。体は分厚くなり、中盤でファイトできる。

スペイン『Mundo Deportivo』はペドリの『守備力』の部分を称えており、今季のペドリはここまでリーグ戦で161回のボールリカバリーを記録している。これはチェルシーMFモイセス・カイセド(159回)をも抑え、欧州5大リーグで最多の数字となっている。これはチーム全体の守備意識も影響しているが、中盤でボールを回収するペドリの姿は目立っている。

同メディアは「ペドリについて考えるとき、おそらく最初に思い浮かぶのはボールコントロールだろう。しかし、彼が魅せる守備の仕事を忘れている。バルサに加入して以降、彼は守備面でも非常に献身的な存在だった。テクニックの部分で目立つ選手であるものの、ボールを奪う術も理解しているのだ」とペドリの総合力を称賛する。

今のバルセロナで絶対欠かせない存在であり、攻守両面で完成されたMFとなっている。

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