今季3度目の“マドリード・ダービー”はレアルに軍配 出場停止のベリンガムに代わって出場したB・ディアスが決勝点をあげ、アトレティコを撃破 CLラウンド16・1stレグを制す

決勝点を挙げたブラヒム・ディアス photo/Getty Images

ラウンド16のビッグマッチ

CLラウンド16でレアル・マドリード対アトレティコ・マドリードが激突した。今季のリーグ戦ではすでに2度両者はぶつかっているが、いずれも1-1のドロー。今季の「マドリード・ダービー」は決着がついていない。

1stレグをホームで行うレアルは王者として挑んだ今季のCLだったが、リーグフェーズは11位でフィニッシュ。プレイオフに回る形になったが、マンチェスター・シティを撃破し、ラウンド16へ駒を進めている。

一方のアトレティコはリーグフェーズを5位でフィニッシュし、ストレートでラウンド16へ進出。現在公式戦10戦負けなしといい状態でこの試合を迎える。

出場停止のベリンガムに代わってブラヒム・ディアスがスタメンに抜擢され、怪我で出場が心配されたバルベルデもこの試合で復帰し、レアルにとっては大きな後押しに。一方のアトレティコは絶好調のアルバレスやグリーズマンらいつものメンバーがスタメンに名を連ねた。

開始早々の3分、試合が動く。バルベルデのスルーパスに抜け出したロドリゴがカットインから左足一閃。ホームのレアルが、先制に成功し、幸先のいいスタートを切った。

勢いに乗るレアル5分、サイドチェンジから再びロドリゴが抜け出すと、PA内で倒されるが、これはファールならず。積極的な入りを見せたレアルが立ち上がりから攻勢に出る。

出鼻をくじかれたアトレティコはレアルにボールを握られ、序盤は守備に回る時間が増える。時間が経つにつれ少しずつボール回せるようになってきたアトレティコだが、なかなかシュートまでの形を作れない。

26分、アトレティコにチャンスが。右サイドをジュリアーノ・シメオネが突破すると、サムエウ・リーノへクロスを上げるが、バルベルデがナイスクリアを見せ、得点ならず。

31分、攻勢を強めていたアトレティコに同点ゴールが生まれる。左サイドからアルバレスが豪快なゴラッソを叩き込み、ペースを掴んでいたアウェイチームが早くも追いつく。

積極的な入りで先手をとったレアルだったが、徐々にアトレティコにペースを捕まれ、前半は1-1で折り返す。

両チーム交代なしで迎えた後半、最初のチャンスはアトレティコに。53分左サイドからのクロスに反応したデ・パウルがシュートを放つが、これはメンディがシュートブロック。

すると54分試合が動く。ブラヒム・ディアスがヴィニシウス、メンディとの連携からPA内に侵入すると、個人技から右足を振り抜き、ゴール。なかなかチャンスが作れなかったなか、ベリンガムの代わりに抜擢されたディアスが期待に応えた。

59分、今度はアトレティコにチャンスが。右サイドのポケットに侵入したグリーズマンが右足でシュートを放つが、これはクルトワがビッグセーブ。再び1点リードされたアトレティコは得意のサイド攻撃からチャンスを伺う。

61分、レアルが先に動く。カマヴィンガに代えてモドリッチを投入する。一方のアトレティコも選手交代。62分にギャラガーとモリーナを投入し、攻勢を強める。70分、アトレティコはグリーズマンに代えてル・ノルマンをピッチに送り込み、5バックに。

74分、アトレティコがさらに動く。バリオスとデ・パウルを下げ、セルロートとアンヘル・コレアを投入。同点ゴールを狙いに行く。

モドリッチ投入後、ボールを握るレアルを前にアトレティコは奪いどころを作れず、なかなか前線までボールを運べない時間が続く。

81分、レアルはバルベルデに代えてルーカス・バスケスを、さらに88分にはディアスに代わってエンドリックを投入する。

1点を追いかけるアトレティコだが、思うようにボールを保持することができず、チャンスを作るまでには至らない。

スコアはこのまま動かず、ラウンド16・1stレグは2-1でレアルが勝利した。

レアル・マドリード 2 - 1 アトレティコ・マドリード

レアル・マドリード得点者
ロドリゴ(3分)、ブラヒム・ディアス(55分)

アトレティコ・マドリード得点者
フリアン・アルバレス(32分)

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