パルマーほか若手を大量に売ってしまったシティ 中でも最大の失敗はこの男「将来バロンドール受賞者になるだろう」

アトレティコでイキイキと活躍するアルバレス Photo/Getty Images

今季の活躍は特別だ

一昨季にチェルシーへ移籍したコール・パルマーがよい例だが、近年のマンチェスター・シティは有望株を大量に移籍させてしまっており、そのことで批判も浴びている。

すっかりチェルシーのエースとなったパルマーのほか、モーガン・ロジャーズ(アストン・ヴィラ)、リアム・デラップ(イプスウィッチ)、テイラー・ハーウッド・ベリス(サウサンプトン)、ジェイミー・ギッテンス(ドルトムント)など若い才能を次々とお金に換えてしまった。彼らは移籍先でことごとく活躍を見せており、一方のシティは怪我人の多さとチームの高齢化に悩まされることになった。この移籍戦略は失敗だったのではないかと見る人は多いようだ。

中でも最大の失敗はフリアン・アルバレスをアトレティコ・マドリードに放出してしまったことかもしれない。アルバレスは今季アトレティコで22ゴールを決め、特にチャンピオンズリーグではずば抜けた活躍を披露している。CLラウンド16のレアル・マドリード戦でも、チームは敗れたがアルバレスは素晴らしい得点を記録した。同選手について元イングランド代表MFジョー・コール氏は、将来のバロンドール候補だと『TNT Sports』で語っている。

「彼はプレミアリーグでよく知っている選手だ。チャンピオンズリーグでこれより良いゴールは見られないかもしれない。美しく、センセーショナルだ」

「この若者はすべてを勝ち取り、すべてを成し遂げた。まだ25歳だ。今後5年間で彼の最高の活躍が見られると思う。将来バロンドール受賞者になるだろう」

昨季はアーリング・ハーランドの陰に隠れていたが、それでも二桁得点を記録していた。昨季ハーランドが負傷離脱していた際には代わりにアルバレスが得点していたのだが、今季ハーランドがゴールから見放されていた期間に代わりに得点を挙げる選手はいなかった。そのことがシティ不調のひとつの原因であると見るのは間違いではないだろう。

将来のバロンドールとまで評されたアルバレス。彼を手放したことをペップ・グアルディオラは後悔しているだろうか。




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