MLB最多の762本塁打の記録を持つバリー・ボンズ氏が大谷翔平の起用法に言及 時代の違いを指摘しつつも「打者としての才能は桁違い」と大絶賛

唯一無二の通算500本塁打500盗塁を記録しているボンズ氏 photo/Getty Images

今は打者がバッティングに専念できる時代

MLB最多762本塁打の記録を持つバリー・ボンズ氏が、元NBA選手のマット・バーンズとスティーブン・ジャクソンのポッドキャスト「All the Smoke」に出演し、大谷翔平について言及した。

現役時代、2001年には73本のシーズン本塁打記録も打ち立て、圧倒的なパワーを誇ったボンズ氏。現在は、60歳となりサンフランシスコ・ジャイアンツの特別アドバイザーを務めている。

その彼が大谷について聞かれると「投げても打っても走っても見事。何でもできる選手ということは疑いの余地がない。彼がこれまで成し遂げてきたことも素晴らしい」と絶賛した。

それでもボンズ氏は、自身の現役時代とは異なり、現代の打者がバッティングに専念できる環境にあることを指摘。「私の時代なら、頭に向かって投げられてくるから2本ホームランを打つなんてことは簡単にできない。盗塁を2つ決めることも難しい。今度は膝を狙ってつぶしにくる。私はそれだからホームランを打った後は、次の打席では危険球から身を守る必要がありホームランを狙えなかった。一方で、今の選手たちはそれを気にする必要がなく伸び伸びと打てる環境にある」と自らの経験を元に見解を示した。

さらにボンズ氏は大谷の起用法にも言及。自身がMLB史上最高の打者の一人であるからか「彼にはぜひ打者に専念してもらいたい。打撃の才能は桁違いだ」と打撃の才能を称賛。そして「投手では疲労が心配される。DHとしてプレイできているわけだから、短いイニングを投げるリリーフでも十分結果を出せると思う。先発もいいけど、負担が大きい」とそのボンズ氏も期待する才能が十分に発揮されない可能性があることを懸念した。

今回、MLBで最もホームランを多く打ったレジェンドから打撃の才能を認められた大谷。今季は二刀流として復活予定であるため、投打でどんな成績を残してくれるか注目が集まる。ボンズ氏の懸念をも覆す活躍に期待したいところだ。

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