阿部一二三、無差別級で行われる全日本選手権への出場を明言 「柔道家として一度は立ちたい舞台」目標は66キロ級以下で過去最高の3勝しベスト8

4月にパリ五輪以来の実戦復帰となる阿部 photo/Getty Images

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出場は最初で最後とも語る

柔道男子66キロ級で五輪2連覇を達成した阿部一二三が、階級を設けず無差別で行う全日本選手権への出場を明言した。

この日、都内のナショナルトレーニングセンターにて、男子日本代表の強化合宿が報道陣に公開され、阿部はそこで大会出場への思いを明かした。

五輪で金メダルを獲得した阿部は、この大会に推薦出場の権利を持っている。過去にもその権利を持ったことはあったが重要な大会を前にケガのリスクから出場を辞退していた。阿部は記者から今回の全日本選手権への出場について聞かれると「出る予定です」と語った。
この全日本選手権は、4月29日に行われる。6月の世界選手権の選考会となる全日本選抜体重別選手権が4月5日と6日に行われるため、同月に2大会をこなすハードな日程となる。

阿部はそれでも「一度はやっぱり柔道家として立ってみたい舞台」と憧れの大会だったことを明かすと、「五輪が終わった後だからこのタイミングしかない」と述べ、目標は「優勝したいとは言えないけど、66キロ級以下の選手では2勝が最高なので、それ以上で一番勝ちたい」と意気込みを語った。

また阿部は、長い間66キロ級で日本代表を争ってきたライバル、丸山城志郎の現役引退にも触れた。2020年12月に行われた東京五輪代表決定戦の死闘を思い返し「あれがあったから今のメンタルの強さがある。今までは目も合わせられなかった。やっと普通にしゃべれるのはうれしい」とライバルに対する素直な思いも語った。

果たして憧れの舞台と語った全日本選手権では、軽量級の阿部がどこまで勝ち進むか注目だ。

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