アルテタは“あわや退場”のルイス・スケリー起用のジレンマに直面 面談したと明かす

レイトタックルでレデスマを倒してしまったルイス・スケリー Photo/Getty Images

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退場につながるプレイが多い

アーセナルはチャンピオンズリーグ・ラウンド16のPSVアイントホーフェン戦で7得点を奪い勝利したが、危ない場面もあった。2点をリードした27分、すでに1枚のイエローカードを受けていたDFマイルズ・ルイス・スケリーが、ペナルティエリア脇でリチャード・レデスマに遅れたタックルを仕掛け、倒してしまう。

主審はこのプレイに対して2枚目のイエローカードを出すことなく、ファウルをとられただけに終わった。しかし10人となっていれば、負けなかったにしろアーセナルの大勝はなかったかもしれない。元イングランド代表FWアラン・シアラーも軽率なプレイに苦言を呈していた。ミケル・アルテタ監督は危険を感じたのか、前半のうちにルイス・スケリーをリッカルド・カラフィオーリと交代させている。

今季リーグ戦でも2度の退場(1度目のレッドカードは試合後に撤回されたが)を経験しているルイス・スケリー。まだ18歳という若さゆえか、やや状況判断が未熟なところが散見される。アルテタ監督はマンチェスター・ユナイテッド戦に向けた記者会見で、同選手と面談を行なったことを明かした。
「ようやく今日、面談した。騒ぎが収まって、率直に話せるようになった時だ」

「彼にとって、これは間違いなく学ぶべき教訓だ。私たちは彼をサポートし、助けていくが、スポーツの世界では境界線は非常に曖昧であり、彼はそれを理解する必要がある。彼はとても頭がよく、自分自身に非常に厳しいので、すぐに学ぶはずだ」

「重要なのは、リスクと報酬を理解することだ。ピッチのどの部分にいるのか、いつ大きな報酬を得られる可能性があるものに賭けなければいけないのか。そして時には、自分たちにとって良くないことだとその賭けから離れる必要がある」

今季デビューのルイス・スケリーは若手とは思えないパフォーマンスを見せている反面、経験が足らないのは仕方のない部分もある。そういった部分もあると知りつつ起用していかねばならないジレンマにアルテタ監督は直面しているが、このワンダーキッドが経験から学んでくれることを願いたい。




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