中国スーパーリーグからマンUへの移籍に当初は疑問も ベテランFWが振り返る夢のレンタル移籍「代理人からは僕が3番目の選択肢だと言われた」

マンUでプレイしたイガロ photo/Getty Images

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夢のシャツを着ての1年間

近年のマンチェスター・ユナイテッドは移籍市場で迷走しているところがあり、思うように補強が進んでいない。

2020年冬に中国の上海申花からナイジェリア人FWオディオン・イガロをレンタルで獲得するとなった時も、当初は批判的な声があった。これは当時マンU攻撃陣に負傷者が相次いでいたことが原因だが、イガロは2017年にワトフォードを離れてから中国スーパーリーグでプレイしていた選手だ。再びのプレミアリーグで通用するのか、さらにマンUが獲得するレベルの選手なのかと疑問視した人も少なくないだろう。

しかしイガロは子供の頃からのマンUファンであり、そうした批判の声は聞こえなかったようだ。現在はサウジアラビアのアル・ワフダでプレイするイガロは、当時マンUからオファーがあった時のことを次のように振り返っている。
「代理人から電話があって、ユナイテッドが怪我で離脱したラッシュフォード、マルシャルに代わるバックアッパーFWを探しているとの連絡を受けた。他にもFWの選択肢はあったようで、代理人からは僕が3番目の選択肢だと言われたよ。それからは祈っていたよ。他の選択肢が上手くいかないようにね

「そして2日後、他の選択肢が上手くいかなかったから、ユナイテッド側が僕との契約を望んでいると代理人から伝えられたんだ。神に感謝したよ。自分の目が信じられなかった。クラブから届いた紙のオファーを見たとき、ユナイテッドの名前が刻印されていて、鳥肌が立ったよ。ユナイテッドの熱烈なファンだったから、あの契約は僕にとって夢の実現だった。周囲が僕に対して何かを言ってきた時も聞こえなかったね。ユナイテッドでプレイできるなら、お金などもらえなくてもいい。あのユニフォームが着たいだけだった」(『Daily Mail』より)。

イガロはマンUで通算23試合にし出場し、5ゴールの結果を残した。前線のファーストチョイスだったわけではないが、イガロは当時マンUで確かな戦力となっていた。

35歳を迎えた今も大きな衰えはなく、サウジ・プロフェッショナルリーグでは通算125試合で72ゴールと圧巻の数字を残している。当時のマンUの判断も決して間違いではなかったか。

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