マンUの問題はピッチ上だけではない? マンU一筋のレジェンドが古巣の現状を嘆く 「世界で最も裕福なサッカークラブから、スタッフに給料を払うこともできない状態になってしまった」

アーセナルと引き分けたユナイテッド photo/Getty Images

近年は思うような結果を残せず

現役時代マンチェスター・ユナイテッド一筋でプレイしたレジェンドであるガリー・ネビル氏は古巣の現状について厳しい意見をぶつけた。

クラブに黄金時代をもたらしたアレックス・ファーガソン氏が退任して以降、ジョゼ・モウリーニョ、オーレ・グンナー・スールシャール、ラルフ・ラングニックなど様々な指揮官がユナイテッドに就任してきたが、うまくいかず。イングランドが誇る赤い悪魔は名門復活へ向けて苦しい時期を過ごしている。

2023年1月に共同オーナーに就任したINEOS化学品グループの会長兼CEOであるジム・ラトクリフ氏の下、ユナイテッドは改革を行い、ルベン・アモリム新監督と共に新時代をスタートさせたが、風当たりは厳しい。

そんななか、ネビル氏はユナイテッドの失敗の原因に選手の補強ミスやスター選手の不足などを挙げているが、同時にクラブ運営がうまくいっていないことがピッチ上のパフォーマンスに影響していると考えているようだ。

「マンチェスター・ユナイテッドが世界で最も裕福なサッカークラブから、スタッフに給料を払うこともできない状態になってしまったことを見ると、これは大きな衰退だと思う」

「そして今、ピッチ上で起こっている問題は、ピッチ外でも起こっている。負債、選手獲得の失敗、実力不足。彼らは現在リーグ15位だが、3月にマンチェスター・ユナイテッドがリーグで15位になるなんて思ってもみなかった。だから、監督が楽観的な要素を残しているという事実以外には、あまり注目すべき点はない。そして、彼がサポートされ、来季はうまくいくことを願う。しかし、今シーズンはちょっと駄目だ」(英『Daily Mail』より)

ユナイテッドは昨年7月に1150人の従業員のうち250人が解雇されており、人員削減を行ったが、『The Sun』は2月にさらにコスト削減のためにこれから100人から200人の従業員が解雇されると報じており、ラトクリフ氏の改革には批判の声も挙がっている。

今節のアーセナル戦(1-1)ではいいパフォーマンスを見せたユナイテッドだが、現在リーグ戦は14位に沈んでいる。アモリムのスタイルが浸透するまでには時間が必要で、来シーズンは本番になるとの見方も強いが、低迷するユナイテッドにかつての姿は戻ってくるだろうか。


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