欧州最高峰の戦いはPK戦までもつれる　ドンナルンマが立て続けのPKストップを見せ、PSGがリヴァプールを撃破しCL8強へ　 遠藤航は110分からCBとして出場

12日、CLラウンド16・2ndレグでリヴァプールとパリ・サンジェルマン（PSG）が激突した。パリのホームで行われた1stレグは、ホームチームが試合を終始コントロールしたが、リヴァプールの切り札ハーヴェイ・エリオットが87分に決勝点を挙げ、リヴァプールが1-0の勝利を飾った。

両チームともにスタメンの並びは1stレグと同じに。リヴァプールに所属する日本代表MF遠藤航はベンチスタートとなった。

3分、リヴァプールはショボスライとジョタの連携からサラーに決定機が訪れるが、これはヌーノ・メンデスがナイスブロックを見せ、得点ならず。立ち上がりはホームのリヴァプールが積極的に前に出て攻勢を強める展開に。

11分、試合が動く。押し込まれていたパリはヌーノ・メンデスの楔のパスを受けたデンベレが右サイドのバルコラへ展開。そして最後は再び中に走り込んだデンベレにクロスが上がると、コナテがブロックしたこぼれ球をデンベレが押し込み、アウェイチームが先制点をマークした。これで2戦合計スコアは1-1の振り出しに。

16分、アーノルドのボールを奪ったパリはカウンターからバルコラに決定機が訪れるも、これはアリソンのビッグセーブに阻まれる。リヴァプールがボールを保持する時間が長いが、パリもショートカウンターから鋭さを見せる。

1点を追いかけるリヴァプールはハイプレスでパリのビルドアップを自由にさせない。攻撃面でも両サイドからパリゴールに迫るリヴァプールだが、パリの堅い守備陣を前に得点が奪えない時間が続く。

34分パリに決定機が。ハキミがネベスとの連携で右サイドを突破すると、デンベレへスルーパス。デンベレのマイナスのクロスをクワラツヘリアがダイレクトで振り抜くも、これはグラフェンベルフがナイスブロックを見せ、ピンチを救う。40分にはデンベレが得意のカットインからシュートを狙うもこれはディフレクションし惜しくも枠外に。

前半リヴァプールがいい形で入ったが、カウンターから多くのチャンスを作ったパリが1点リードで折り返す。

両チーム交代なしで迎えた後半、最初のチャンスはリヴァプールに。左サイドのディアスが中へ折り返すとアーノルドが強烈なシュートを放つ。これはGKに弾かれると、再びアーノルドがシュート。これもポストに阻まれたが、こぼれ球をなかへ折り返し、ショボスライが押し込む。リヴァプールにゴールが生まれたかと思われたが、これはディアスの抜け出しがオフサイドとなり、ゴールは幻に。開始早々リヴァプールが攻勢を強める。
57分にはCKからルイス・ディアスがヘディングを合わせるが、これはパリの守護神ドンナルンマがビッグセーブ。61分には再びCKからファーに流れたボールをサラーが押し込もうとするが、クワラツヘリアがブロック。後半はリヴァプールが猛攻を仕掛け、パリは耐える時間が続く。

そんななか、パリにアクシデント。63分に守護神ドンナルンマがピッチに座り込んでしまう事態に。しかしメディカルスタッフが中に入り治療を行った後、プレイを続行する。66分パリが先に動く。バルコラに代えてドゥエを投入する。

一方、70分リヴァプールにアクシデント。スライディングに行った際に足を痛めたアーノルドがプレイ続行不可となり、クアンサーを投入。また同時にジョタに代えてヌニェスをピッチに送り込む。

攻勢強めるリヴァプールは78分、ロバートソンのFKをクアンサーがダイビングヘッドで合わせるも、これはポストに。あと数cmというところだったが、惜しくもネットを揺らすことはできない。それでも後半はリヴァプールが一貫して主導権を握る。

耐える時間が続くパリは87分クワラツヘリアが得意の角度からシュートを狙うが、枠を捉えることができず。一進一退の攻防が続き後半ATへ。パリは91分にマルキーニョスに代えてベラウドを投入する。

スコアはこのまま動かず、2戦合計スコアは1-1となり、延長戦へ突入する。リヴァプールはここまでマクアリスターを下げて、カーティス・ジョーンズを投入。一方のパリはファビアン・ルイスに代えてザイール・エメリを入れる。

延長戦最初のチャンスはパリに。91分ショートコーナーからベラウドがヘディングを合わせるが、これは惜しくも枠を捉えることはできず。93分にはPA内でボールを受けたドゥエがタイミングをずらしたシュートを放つが、これも枠をギリギリ外れてしまう。立ち上がりはパリが立て続けにチャンスを作った。

100分に両チーム動く。パリはクワラツヘリアに代わってイ・ガンイン、リヴァプールはルイス・ディアスに代えてガクポをピッチに投入する。延長前半は両チームに得点生まれず、後半へ。リヴァプールはこのタイミングでショボスライに代えて切り札エリオットを入れる。

108分パリにチャンスが訪れる。ヴィティーニャのパスを受けたデンベレが左サイドからシュートを放つが、これはアリソンがビッグセーブ。またしても守護神がリヴァプールのピンチを救う。そんななか、リヴァプールにアクシデント。足をつったコナテに代わって110分に遠藤が投入される。

延長はパリがボールを保持しながら時間を進めるも、リヴァプールも最後の部分はやらせず。緊張感のある時間が続く。パリは119分にネベスに代えてゴンサロ・ラモスを投入する。試合は120分でも決着つかず、運命のPK戦へ。

PK戦の先攻はパリ。1人目のキッカー、ヴィティーニャが決めると、続くサラーも冷静にこれを沈める。2人目のキッカーであるラモスが成功させると、ヌニェスのキックはドンナルンマに止められる。3人目のデンベレもしっかり決め切り、その後のカーティスのキックはまたしてもドンナルンマがビッグセーブ。4人目のキッカーであるドゥエが最後は落ち着いて決め、パリがリヴァプールを破って8強進出を決めた。

リヴァプール 0 - 1　PK：1-4（2戦合計：1 - 1） パリ・サンジェルマン

リヴァプール得点者

パリ・サンジェルマン得点者
ウスマン・デンベレ（12分）