S・インザーギがインテルに植え付けたシステムはCL制覇に繋がるか 完成度をアンリも絶賛「センターバックが中盤にいたり……」

CLベスト8へ駒を進めたインテル photo/Getty Images

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ベスト8ではバイエルンとの対戦

チャンピオンズリーグ・ベスト16でフェイエノールトをきっちりと撃破し、ベスト8進出を決めたインテル。今季は国内リーグで勝ち点を取りこぼすゲームもあるが、攻守両面で完成度は高い。

ベスト8ではレヴァークーゼンを撃破してきたバイエルンとの対戦で、どちらが勝つか読めないビッグマッチだ。バイエルンも強力だが、元イングランド代表選手で解説を務めるマイカ・リチャーズはインテルがファイナルまで勝ち進むと見ている。その理由は、指揮官シモーネ・インザーギの手腕だ。

「インテルは以前CL決勝でマンチェスター・シティと戦っているが、インテルのシステム、クオリティ、そして監督の手腕の凄さが分かる戦いだった。彼らはプレイを多彩に組み合わせられる。インテルのDFが見せるトランジションは、他では滅多に見られないものだよ。彼らは様々な方法を見つけられる。チームとして上手く機能していると思うし、ファイナルへ進むだろう」
同じくインテルを高く評価するのが元フランス代表のティエリ・アンリだ。現在のインテルはセンターバックの選手が前線に顔を出すケースも珍しくないが、リチャーズに続いてアンリもこの独特なシステムを好んでいるのだ。

「彼らは守り方を知っているし、攻撃的にも戦える。インザーギの戦術はちょっとクレイジーだね。センターバックが中盤にいたり、左のセンターバックが高い位置まで顔を出したり、そこからボックス内にいるもう一人のセンターバックにクロスを出したりしている。守備的MFがセンターバックの位置に下がってボールを運んだり、歴史的にイタリアではそういうことをするチームは多くない。それを落とし込んでいる監督(インザーギ)をリスペクトしているよ」(『CBS Sport』より)。

インザーギ体制でインテルは[3-5-2]のシステムの成熟度を高めており、ベスト8で対戦するバイエルンも手を焼くのではないか。今のインテルは欧州の頂点を狙えるだけの力を備えている。

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