かつてレアルを沈めたアンリがアーセナルに喝! 「勝てないと思うなら家にいろ」「ギリシャはEUROで優勝したし、レスターはリーグ優勝した」

アンリの一撃が勝負を決めた Photo/Getty Images

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前評判は圧倒的にレアルだ

UEFAチャンピオンズリーグはベスト8が出揃い、優勝候補は絞られてきた。順当に考えるなら、優勝はレアル・マドリード、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、パリ・サンジェルマンのいずれかとなるだろう。

本来ならアーセナルがここに加わってもよいと思えるが、怪我人続出によるアタッカー不足でリーグ戦では3試合未勝利。この状態で19年ぶりに当たることになったレアル・マドリードを倒すのはきわめて難しい。しかし、その19年前に見事な決勝点でレアルを下した経験をもつOBのティエリ・アンリ氏は、苦境にいる古巣に喝を入れた。『Daily Mail』などがコメントを伝えている。2006年にレアルを倒したアンリ氏は、「できると信じる」ことが勝利を呼ぶと語った。

「もしレアル・マドリードに勝てないと思っているのなら、彼らは君たちよりも優れていて、チームも選手層も優れていて、彼らには15点とれる得点力があるのに自分たちにはないと思っているのなら、試合に出ないほうがいい」
「レアル・マドリードの前で、何が起きるか見てみようなどと考えているなら、行かないほうがいい。勝てると信じて試合に臨むのが夢であり、考えることだと私は信じる。ギリシャがEUROで優勝するのを見たし、レスターがリーグ優勝するのを見た。ただ、信じてやる。それが私の言っていることだ」

「勝てるという確信がないなら、家にいろ。攻撃でも守備でも、チームが良くなっているのを見てきた。レアルを倒すために完璧なゲームをする必要がある。ホイッスルが鳴った瞬間からね」

誰がどう見てもレアルに分があるだろう。しかし19年前のアーセナルも決してベストな布陣ではなかった。ロナウド、ジネディーヌ・ジダン、デイビッド・ベッカム、ロベルト・カルロスら「銀河系軍団」を相手に、守備の柱であるソル・キャンベルを欠き、左サイドバックはマテュー・フラミニが埋めていた。このときのアンリ氏はチームを鼓舞し、前線で孤軍奮闘のボールキープを見せ、泥臭い守備も厭わなかった。そしてサンティアゴ・ベルナベウで2戦唯一となるゴールを奪い、レアルを倒したのだ。

現在のアーセナルはアタッカーを著しく欠くが、プレミア最少失点を誇る守備の鉄壁ぶりがある。エースのブカヨ・サカが帰ってくるとの報もある。アンリ氏が言うのは精神論だが、2戦限りの対戦なら何が起こっても不思議はなく、そんなときにメンタルが大きくものを言うこともあるだろう。好ゲームを期待したい。

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